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バッテリー18%

作者: カぐ



 突然だが、私のスマホには18%という概念が存在しない。

 いや、正確にはスマホのバッテリーと言った方がいいだろう。

 つまりどういうことかと言えば、私のスマホのバッテリーは19%になったら次は17%だということだ。

 どうしてこうなったのか?解決する方法は?似たような事象が起こった人は?これらは調べるべきかもしれないが、だがわざわざ18%のために時間を使うのはその意味を計りかねる。

 今私がするべき有意義な事と言ったら、何だろう。擬人化させて妄想とかだろうか。

 この存在するはずの18%の性格は恐らくシャイだ。人前に出るのを恥ずかしがるから今の今まで観測できなかったのだ。

 そう考えると、何だかスマホ全体が可愛く見えてきたな。いや、これは異常者の思想だ。一般人に戻ろう。

 しかし一旦冷静に戻れば、何故私はこの様な戯れ言を突然書き出したのだろうか。

 怪奇小説のテーマとするには弱すぎるし、推理小説のトリックとするには扱いが難しすぎる。ファンタジー小説の設定にするにしても物語に対してあまりに無意味だ。

 こうやってただただ駄文を書き連ねていくのは、これは日記として分類するべきだろうか?いやいや、日記にはもっと面白い事を書いて然るべきだ。

 とすれば何にも満たないこの屑は、果たしてどこに捨て置くべきなのか。

 思索に耽る時間の中で、手に持ったスマートフォンのバッテリーが1つ減った。

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