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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

ただスーパーでブルマを見ただけの日。それが尊い。

作者: 栗野庫舞

袋詰め用の台は、サッカー台または作荷台(さっかだい)と呼ばれます。イギリス英語の、袋詰め作業をする店員をsacker(サッカー)と言うことから、サッカー台と呼ぶようになった説があります。

 女子高生のあなたはスーパーマーケットにいた。


 レジで会計を終え、購入したお菓子などをサッカー台で買い物カゴからビニール袋へと詰め替える。


 あなたが袋を持って帰ろうとした際、隣のサッカー台のほうにいた私服の少女が、ぴょんっと飛び跳ねるのを見た。


 一瞬、ミニスカートの下に穿()いていた黒いブルマが見えたのを、あなたは見逃さなかった。


 あなたはブルマが好きだ。よくアニメや漫画でブルマを身に着けたキャラが登場すると、すごく(いや)される。その点だけで、アニメや漫画を高評価するのである。


 ブルマは相手、つまりはキャラが穿()いているからこそ、楽しめる。逆に、ブルマは下着のようにしか見えない、恥ずかしいと自覚しているため、自分で穿()いたりはしない。今も制服のスカートの下には、ブルマではなく体操着の短パンを穿()いている。


 黒いブルマを見た直後、幸か不幸か、あなたは少女と目が合ってしまった。


 少女は、中学生ぐらいのように見えた。黒髪のかわいらしい子に見えたのは、別に黒いブルマを穿()いていたからではない。


 あなたは気まずく思いながら、


「ブルマ穿()いてるの?」


 さり気なく少女に聞いてみた。


穿()いてますよー」


 思いもしなかったことが起きる。少女は両手で軽くミニスカートをつまみ上げて、あなたに黒いブルマの下のほうを見せてきた。


(おお!)


 ブルマが好きなあなたは、少女の黒いブルマを再び見られて興奮した。


「もっと上げて!」


 あなたの本音が出てしまう。


「別にブルマだし、いいですよ」


(イイ!)


 この少女は、思っていた以上に、大胆にたくし上げた。あなたから見てブルマの右上にある、白いメーカーズ・タグまで見えている。それは、闇夜できらめく星のようだった。


(とうと)い……っ!)


 黒いブルマが眺められたのが、たったの数秒間だけでも、あなたは非常に満足だった。買い物袋に入っている、家で食べる用に買ったお菓子を全部渡したいぐらいに。


 実際には、一つだけ渡すことにした。


「変なことさせてごめんね。これお礼にあげるから……」


「あっ。これ、おいしいですよね。ありがとうございます。お姉さん」


(こっちが感謝したいぐらいだよぉ~ッ!)


 ブルマ好きなあなたにとって、甘いお菓子よりも大変おいしい一日だった。


                    (終わり)

ブルマ見れて感激する、変態女子高生のお話でした。最後まで読んで頂き、ありがとうございます。

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