なろう主流の「異世界ポルノ」に片足突っ込みながら乗り切れない自分の話をします。
ラノベで書こう異世界ポルノ。いやいやちょっと待てそうじゃない、と言うお話。
こんばんは、そして大半の方は初めまして、稲村某と申します。
ちょいと思い付きましてエッセイ形式で自説を述べさせていただきます。
タイトルの「異世界ポルノ」と言う表現は別にイヤらしい意味ではなく、単に「読者が容易に感情移入し易い設定を使用し、尚且つ読み進めやすい進行で物語を作る」作品、として表記しただけです。他意は……まぁ、多少はあります。
さて、まずザックリと自作の方向性と流行作との違いについて説明いたしますが、遡れば作年末、意を決してなろう作者として出発いたしました。きっかけは年末に放送された「ドリフターズ」。
コミックは読んだこと有りませんでしたが、見慣れた世界観の異世界に紛れ込んだ歴史上の人物達。詳しい話は割愛しますが……見て一発でヤラレタ訳ですね、いー歳して!
しかし、それだけなら「あー面白かった!続きはどーなのかな?」で終わる訳なんですが、年始にかけて当然ながら放送は終了。民放ならではのあっさり終了。
……で、放送終了する前の年末に稲村は思ったのです。
「こんな話、自分で考えたら楽しくないか?」って。
恥ずかしながら一度もそんなことはしたことありませんし、そもそも小説を書く行為自体全く知らなかった訳なんですよ!でもまぁ、学生時代からずーっと小説は良く読んでいた方でしたので、書けば書けなくはないかも?とか自惚れて始めてしまったのですね……。
ちなみに、読んだ本の数は覚えていませんが、学生時代はとりあえずハヤカ○書房のSF系等の海外作品から国内作品は一通り読みました。本屋さんの棚の半分位は買って読みました。バイト代の大半を注ぎ込んで。
そんな背景もあって、最初の作品から現在に至るまで、主人公が男だろうと女だろうと徹底して、【死んだり事故に巻き込まれたりして異世界にやって来た主人公がチート能力を獲得して何だかんだあって強くなったり成長したり】する作品は書いていません。
……だってさー、それは確かに今の大半の作品の主流だけど、確かに面白い作品も沢山あるけれど、
その方向性って、「流行ってるからやってみました!馴染みやすいから読んでもハズレないよ?だから考えなくても良い楽な小説だから安心して!」って内容じゃない?そりゃ悪くはないけど、絶対に後世に残らない奴じゃないかい?と、思うんだよね。
人間が古いもんで、読者の大半が読んだことのない海外作品に影響されている……かは判らないけれど、どうせなら胸を張って【これは自分が考えて書いたオリジナル!!】と言いたいし、そう評されたい気持ちが強い。
勿論、表現方法なんて過去の記憶を基にして、それを組み合わせて作ってるに決まっているから純粋にオリジナリティを主張することは難しいかもしれないけれど。
だからこそ、初期設定だけでもテンプレート形式は使いたくない。自作の研ぎ師をそれに当て嵌めて見れば、
【道行くお年寄りを救おうとして車にはねられて死亡した路井・直太郎は異世界に生まれ変わり、そこで神と称する奴に《魔剣を研げる能力》を授けられる。女性だらけの魔剣相手に今夜もくんずほぐれつの桃色研ぎ師稼業に精を出しながら嫁候補を探す旅を続ける……】
……あれ?いつもとあんまり変わらないかも?
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……と、言う訳で桃色稼業のお話。
過去に「エロい人がなんたらかんたら」と勢いだけで書いた件と重なるかもしれませんが、表現の規制についてです。
正直言って、書いていて「あー、ここだけは比喩的表記やりたくねーな」とか、「ここは出来れば伏せ字使わずに書いた方がスムーズだな」とか思うこともあります。あと「エロゲーとかに使われたら金貰えるんじゃねーか?」とか実にイヤらしいことを考えたりします……時々。
しかし、まぁ最後は有り得ないとしても、作品のリミッターはたま~に外したくなることは有ります。特に「魔界のお城運営……」は大半が徹底的にエロ作品の為(勿論外れている回も有ります)、表現の規制を煩わしく感じています。
でもね、俺は出来るなら、15歳以下の人にも読んで欲しいんです。いや、マジで読め!って位。
だってさー、字だらけの小説だよ?おぱーい!とか、おまーた!とか絵なら一撃で沈没だけど、字ならこうやって表現出来るのよ?
「……私の操る陸のヨットに、妖魔と人間が乗っている。私の下では妖魔が人間に乗っている。せっせと愛し合っている。
最初はゆっくり。はーはーふーふー、だんだん急いではぁはぁふぅふぅ、何を急いでるんだろう?そのうち疲れて止まるまで、チョコバーみたいに混ざり合って愛し合う。汗だくになって愛し合う。」
まぁ、比喩的表現だけです。やらし~、とか思わないでしょう?ちなみに眺めているのは風の妖精達。絵的には愛し合う二人をマストの上から眺めながらチョコバーを食べています。……なんだそりゃ?
ただ、そんな絵、ジャン○やサンデ○で描かれるでしょーか?絶対に無理。マジで無理。
でも小説でなら……年齢規制有りでも可能です。書き手として、結構……遣り甲斐があるんです。変態か?と聞かれたら否定出来んが。
話の内容として必要な表現だから出したい、この後に二人に語り合わせたいから、上の描写がしたいんですね。
人間が生きて成長したり、願望を叶えたりする為にはチートじゃなくて、棚ぼた式恋愛じゃなくて、
……ある時は生理で体調が悪いなか、何とかしながら問題に立ち向かったり、
……またある時は、自分が本当に好きなのは母親の方だけど、その娘に尽力して己の気持ちを歪めながら昇華させたり、
そんなことを書いてみたかったりします。だから、稲村の作品はまぁ大体いつも、流行りから外れた奴が多いです。
でも、自分の作品を読み返して泣きそうになったり(情緒不安定?)、「……まだ、こんな、書き方見たことないな……他の小説じゃ」とか思ったりして、たまーに過去の自分に負けたりしてます。
でも、まだまだ練りも足りないし、脈略も甘いです。頑張ります。
さて!それではこれからも書きますので宜しくお願い致します。
駄文乱文御容赦!では自作品にて会いましょう。
それではまたいつか。