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-プロローグ-
皆様ご機嫌よう
わたくし高垣 歩と申します、極東の島国日本は東京(付近)産まれ東京育ちの普通の高校生なんかをやっています
しかしそんな私、高垣 歩ですが今現在とても困っております
さて、どうしたものか……
『あの…ど、どこか痛むんですか?』
ここは何処なんだ…日本か?いやいや今の日本にこんな幻想的でまるでファンタジーな森なんて存在しているはずがない
そもそもこんな植物見たことがない
『そ、それともお腹が空いてたり…?』
しかしそんな事よりもっと重大な事がある…
『こ、困りました…何か喋ってくれないと私もどうしていいか…』
「…分からん、何を喋ってるんだ…」
『えっ?』
「えっ?」
「『………………………えっ』」
目の前のこの美人さんが何を喋っているのかが全然分からん!
ポルトガル語だとかスペイン語だとかそういうレベルの話ではない、<文>として分からないのではなくもう根本的なところで、<言語そのもの>の理解が出来ていない!
落ち着け俺、先ずは何故こんな事になったのかを整理しよう
そう…俺は学校から帰る途中だったはずだ、それが…………
プロローグ:完