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Precious Orb - 宝珠の庭 -  作者: 赤月はる
ルカ 光をもたらす
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強制だよ!全員集合!

  






ぼくら子供組は、毎朝水晶のサンルームで修練します。これはだいぶ前にガヴィに作ってもらったサンルームで、とっても気持ちいいんだ。そこで修練してるとねー、なんだか集中できる気がするよ。


大人組もたまにここで修練してる。ここでダイブすると、マナのかんどが良くなるんだって。


ぼくの心は、とってもふわふわしたふしぎな場所。自分でもよくわかんないくらい青紫色のきり()が立ちこめていて、でも明るいからぼくにはちゃんと何があるかよーくわかるよ?今日もお片付けして、きれいにしとかないとね。


毎日やってることだから、お片付けはお手のもの。リア先生に教わったこととか、運動でおぼえたこととか、きれいにしておくといいことがあるんだよってアロイス先生は言う。


ぼくらがそれを聞いて、うんわかった!と言うとリア先生が「そうよ、魂は清潔にね!整理整トングァ…」と言ってアロイス先生にアゴをつかまれていた。


それ、ヘルゲ先生のとくい技なのに。アロイス先生に使わせちゃうなんて、さすが失言クイーンのリア先生だ。いまのがどうして失言なのかは、ぼくらにもよくわからないけどさ。






アロイス先生が見守っているサンルームで、みんなで修練。

毎日のことなんだけどな…どうしてだろう、今日は何かが違う気がする。

何だろう、これ。



ライノ「おーいルカ~!こっちこっち」


ルカ「 !! !? はァ!? 」


ライノ「こっちだってば。もうみんな集まってるぜー」



あの。

いま、ぼく、ダイブしてるんだけど。

何でライノの声がするのおおお!?




声がした方向へ気持ちを向けると、青紫色のきりが晴れて行く。

え、うわ、どうしよう。ぼく突き抜けた!?

…あ、違う。

けいほうの方陣も鳴ってないし、アロイス先生も何も言わないし。


なんだかきみょうなドームみたいなものに守られて、今いっしょに修練している全員がいた。



ルカ「なにこれ…何でみんないるの?」


ライノ「へっへー、何かよくわかんないけどできちゃった」


レイノ「たぶんさあ、ライノが呼ぶと集まれるぜルカ」


レティ「信じらんない…ダイブ中に集まれるなんて聞いたことある?」


クレア「聞いたことないです。すごい、ライノのユニーク魔法ね。アロイス先生も気付いてない」


スザク「いーなー!ライノかっけぇ~」


ニーナ「何かライノがワクワクしてると思ってたぁ!これかぁ~」


ノーラ「…でもこれ、面白い」


レビ「ライノ兄ちゃんすごいね。ここ、マナがキラキラで綺麗。おれ、ここ好き」


アオイ「ライノ、ここで遊べるのー?」


ウゲツ「お片付けどーすんの?パパも気付いてないや…これ、大丈夫なの?」


レティ「…ねえ、なんでウゲツがこんなにしゃべれるの?レビも、アオイも…」


ルカ「これ、レイノは何もしてないんだ?ライノがユニーク使えるならレイノも使えそうだけど」


レイノ「あー、たぶんおれのユニークもいっしょに出てるぜ?レビたちがここでしゃべれるのって、考えてることがそのまま伝わってんだ。ライノがみんなを集めて、おれが考えを伝えてるみたいな感じ」



ぼくとレティはポカンとするばっかりだった。一番ちっちゃい三人は、自分の言いたいことがすんなり伝わるうれしさにキャーキャー言いながらしゃべりまくっている。



クレア「ねえルカ、レティ。パウラお姉ちゃんが言ってたけど、大体五歳くらいでユニーク魔法の片鱗が見られるって言ってた。スザクとレティは自然の体現者だからいいとして…ルカも何か兆候あったっけ。ラック・チェインでしょ?」


レティ「え?ご、ごめんねクレア…使ってる言葉が難しくてわからないわ…」


ルカ「うん、ぼくもちょっとわかんなかった…ちょーこーって何?」


クレア「あ…そっか、こういう弊害もあるのね。えっとね、ルカってラック・チェインのユニークなんでしょう?使ったことあるのかなあって思って」


ルカ「どうだろ。ぼくは意識して使えたことないけど…」


レティ「ルカのラック・チェインは占術系で、普通のユニークの枠に当てはまらないってパウラお姉ちゃんが言ってた気がする」


クレア「あ、そうでした…つい興味が出て余計なこと聞いちゃった。ごめんねルカ」


ルカ「ううん、いいんだけどさ。自分でもよくわかんないし」



ぼくはみんなの考えがダイレクトに入ってくることにクラクラしちゃってた。そういえばついこの前ニーナとノーラのユニークのこと聞いたし…ライノとレイノもこんなすごいまほうを使ってる。


ぼくって…ほんとにユニークもってるのかなあ…もう7さいなのにな。


なんとなくしょんぼりしちゃうけど、ぼくの能力ってほんとにワケわかんないんだ。幸運のれんさってパウラお姉ちゃんが言ってたっけ…ぜんぜんわかんない。



ライノ「あ、やべ…修練終わっちゃった。んじゃ解散~」



ライノがそう言ったとたん、ぼくは自分の青紫色のきりの中にいた。なんだかおどろいちゃって、ぼけっとしたままダイブアウトする。


小っちゃい子三人はウキャウキャといつもの感じでしゃべってるけど、だんだんごきげんナナメになってきた。


きっとさっきみたいにベラベラしゃべれないのがくやしいんだろうなあ。レビは「キラキラ!どーこー?」とか言ってるし、アオイは「ライノー、やってー!」とさっきのドームを出せって言ってるし、ウゲツは「おかたじゅけ…だめらった…」とムスっとしてる。


ライノとレイノは「おもしろかったなー、またやろうぜ」とウキウキしてるし、スザクも「まいにちやろうぜ!」とかよけいなことを言ってる。




ぼくとレティとクレアはその様子を見て、ハァァとためいきをついた。だって、あの「おさそい」をどうことわればいいのかわからないんだもん!集まっちゃったらライノが「かいさん」って思うまで戻れないのかなあ?


もう、イヤな予感しかしないよお…






  

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