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Precious Orb - 宝珠の庭 -  作者: 赤月はる
【猫の庭 家庭訪問】
18/103

B-602 sideスザク

これ以上話を進めると触れる機会を逃しそうなので

少しの間、各家庭内でのお話ぶっこみます☆







俺んちは四人家族だ。

つーても猫の庭のやつらはみんな家族みたいなもんだけどな。


このB-602に住んでるのがヘルゲとニコルと俺とアオイの四人だってことだよ。


ヘルゲは知ってると思うけど紅玉な。

んでニコルは緑玉。


たぶん俺もおっきくなったら紅玉になるし、アオイも緑玉になる。

まあ修練次第だけどさ、俺はヘルゲには負けねえよ?


「おいスザク、ちょっとガードがお前の世界に行くが、いいか」


「んあ?いいぜー。俺もダイブした方がいいのか」


「そうだな、ちょっと話して来い」


ガードってのはヘルゲ付きの「深淵の意志」の名前だ。すげーやつでさ、初代紅玉らしいぜ。白縹で語り継がれる「修験者様」のイメージとは違ってて爆笑しちまうけどさ。


( うおいスザク、聞こえてんぞゴルァ )


あー、悪ぃ。なんだ、何か用かー?


( お前んとこに集まってる深淵の意志を確認しに来ただけだ )


なんだよ、俺に話があんのかと思ってダイブしちまった。


( 話っつーか、深淵の意志は何か最近言ってたかって聞きたかったんでなー )


いンやー?いる気配はするけどさ、言葉が聞こえたことねーもん。


( ふーん、なるほどなぁ )


何がなるほどなんだよ?俺、さっさと話してーんだ。何か知ってるなら教えてくれよ。


( もう少しすりゃ何か聞こえるって、焦るな。たぶんお前に付く深淵の意志は俺みたいに個人の人格を持ってると思うぜ。んで今は人格の構成中ってトコだ。もう少し待て )


おー、わかった。さんきゅー



―ダイブアウト。

へー…んじゃガードみたいにベラベラ昔のこととかしゃべってくれんのかな。

俺と気の合うやつだといいなー。


「あ、スザクお話終わったの~?」


「おう、俺の守護のこと調べてくれてたらしいぜー」


「ガード、そんなことわかるんだ?すごいねえ」


「ニコルの守護って個人じゃないんだろー?」


「そだよ、色んな大切な人たちに繋がってて混ざってるんだって」


「俺の守護は個人の人格持ってるって言ってた」


「へぇ~、誰だろ?前ヘルゲが言ってた水月さんかなあ?」


「誰だスイゲツって?」


「お前は会ってないからわからんだろう。月白一族の最期の一人だ」


「んあ?あー、墳墓の守り人やってたっつー人か。ヘルゲは会ったのか」


「ああ、話したぞ。だがお前には水月は付かないだろう。俺の予測ではウゲツに付くと思ってるがな」


「へぇ~。んじゃ俺は誰が付くんだよ?」


「知らん」


「ダメだなー、役に立たねーなヘルゲ!」


ヴォン!


「アイアンクローとアゴ砕きと一晩中成層圏の刑、どれがいい?お前は可愛い息子だから特別に選ばせてやるぞ」


「サーセンっした」



ちッ

ガードにガッチリ包まれちまうと、成層圏の刑を思い出して心が折れちまう!


まだちっちぇー時にやられて、ガードがずっと「寝小便したら自由落下させっからな!やるんじゃねえぞ!わかったな!」って脅すんだもんよ。


まあやるなって言われりゃ期待に応えないわけにもいかねえからさ、ジョンジョロリンとやってやったわけだ。言っとくけどおねしょじゃねえからな?俺様がサービス精神旺盛だからだぜ?


それにしても、あん時の自由落下はキツかったなー…

ガード、マジで落とすんだもんよ。

自分の出した「絶対かぶりたくない水分」に追っかけられるのって、かなりスリルあった。

おかげで空中で落下速度が上がる体勢とか、左右に体を傾けるにはどうすりゃいいのかを実践で覚えちまったっての。

そんで一番安定すんのがムササビみたいな格好だって気付いてやってみたらさあ、落下速度が少し落ちて、何滴かかぶっちまったんだ。


いやあ、あれはパニクった。

そこで錐揉み状態になってようやくガードに受け止めてもらえてさあ。

説教だよセッキョー。

途中で眠くなって寝ちまったけど。

ガードってうるせーよなー。


「スザク、お前は反省してないのを表に出しすぎだろう。いっそ呆れて物も言えん」


「バカにすんな、反省くらいするぜ」


「じゃあいま何を反省してたか言ってみろ」


「次の自由落下ではあんなヘマしねえようにって反省してた」


「問題点はそこじゃない。お前は間違いなく俺の子供だな…」


ヘルゲがどのポイントでそんな分かり切ったことを再認識したのかがわかんねえ。

俺の父ちゃん、マジでアホ。


お互い冷めた目で見つめ合ってたら、外遊びしてたアオイが帰ってきた。


「たらいまー!パパー、だっこ」


「おう」


「アオイ、お前また猫だんごしてきたのかよ。スカートにニクキュースタンプあるぞ」


「そだよー、ニッキューいいれしょー」


「いいなーアオイ!ママにも今度猫だんごやって?」


「いいよー!」


「アオイは猫以外も呼べるのか?」


「よべるよー。でもねこたんがいい」


「そうか、アオイはすごいな」


「えへへー。パパもねこたんよぶ?」


「俺はアオイが来たからいい。ニコルにやってやれ」


「わかったー」


ちっ!

いっつもコレだよ、アオイはヘルゲにべったりで俺のとこに来ねーんだもんな。

前は俺にもだっこしろって言ってきたのに。


俺がムッとした顔してたから、ヘルゲはいつもみたいにニヤリと笑った。

あ、くっそ…またアレかよ。


「ニコル、来い」


「なあにー?うわ、やぁん!」


ニヤァ…


「スザク、お前にはマネできない男の楽園だぞ。未熟者は辛いな?」


でーたーよー!!


右足にニコル、左足にアオイ!

ニコルをエロく撫でながらアオイにちゅー!


「うっせ、エロヘルゲ!俺は悔しくなんかねえぞ!」


「負け犬の遠吠えにしか聞こえんな」


「もー、ヘルゲ!なんでスザクを仲間外れにするのー!?スザクもおいで、ママの膝があいてますよー!」


「いま行ったらヘルゲに間接抱っこされるじゃねえか!ニコル単独で要求する!」


「ニコルはやらん」


「そう言うと思ったぜ!今日はいつもみたいに泣き寝入りしねえ、これを見ろ!」


じゃじゃーん!

この前金糸雀の舎弟が持ってたヘルゲのサイン入り「こうぎょくのだいぼうけん」の表紙!

映像記憶をニーナがポスターにしてくれたんだぜ!

まだヘタクソで拡大ができないから、大きさは絵本と同じだけどな!


「お前…それを出したからには覚悟はできているんだな…?」


「ふふんっ 俺に何かあったら、仲間が村の商店へこれと同じものを貼り出す手筈なんだぜ…大人しくニコルを渡せ!」


「仲間ということはライノとレイノか。紅、『こうぎょく警報』だ。これと同じものを発見し焼却処分。マスターオーダー、最優先」


『おまかせ、おまかせぇ~』


「あ、返せよ、ルゥ!」


「ごめんね~、警報出ちゃったあ」 ボゥッ!


「くっそー!」


「くっくっく…甘いぞスザク」


「ヘールーゲー…?」


「む…わかった。これくらいで許してやる」


「“許してやる”じゃないでしょー!スザクのことからかって!アロイス兄さんに言って、今日はヘルゲにお酒出さないでって頼んじゃうんだから!」


「それはいやだ」


「じゃあスザクに謝って仲直りして!」


「それもいやだ」


「ニコル、そんなワガママエロヘルゲなんてほっとけ!こっち来い!」


「えぇ~?私ここでみんな一緒がいいよお~」


ニヤァ…


「 残 念 だ っ た な ス ザ ク 」


くっそ…

また負けた…


がっくりした俺は後からニコルに「ちゃんと今日はお酒出さないようにアロイス兄さんに言ったからね」と慰められ、男心がわかってないニコルにちょっとジションシン…ジソンチン?あ、自尊心か、それを傷つけられた。


いつかぜってーヘルゲを超える紅玉になってやるぜ…





  

【猫の庭 ぬいぐるみA.I】


「黒猫コンシェルジュ」

ベニ ラン 翡翠ヒスイ


「灰猫ハウスキーパー隊」

リン ブルー シャル ルゥ コラット


「茶トラ ナニー猫」

プラム ピーチ チェリー


「白マシュマロ(ゴム製)ウェイター隊」

アイン ツヴァイ ドライ フィア フュンフ



以上が猫の庭でせっせと働く人形たちです(´∀`)

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