猫の庭
ThreeGem - 結晶の景色 -
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上記小説の次世代編です。こちらをお読みになっていないとおよそわからない表現や内容がございますのでご了承ください。
まだ生まれていない子供の名や人数等のネタバレを含みますのでご注意ください。
ぼくら11人は天使と猫たちのいる庭でうまれた。
とっても強いお父さんたちやとってもきれいなお母さんたちがいるし、ぼくらはとっても仲が…いたずらしておこられたりけんかもするけど、とっても仲がいい。
ナディヤママはぼくのママだけど、みんなのママでもある。とってもきれいでやさしくて、ぼくもみんなも大好きなんだよ。でもおこるとちょっとこわい。笑ってるのにこわいって、どうしてなんだろうね?ってみんなでいつもふしぎに思ってる。
アロイス先生はレティとウゲツのお父さんだけど、みんなのコックさんでもある。いつもおいしいごはんをお母さんといっしょに作ってくれて、らんぼう者のお父さんたちをだまらせるのがうまいから、ぼくらはアロイス先生がさいきょうだと思ってる。
あ、もちろんぼくのお父さんもいるよ。コンっつう、らんぼう者の父ちゃんなんだ。ぼくらが鬼ごっこで父ちゃんに捕まると、砂浜に首までうめられて泣くまで「ほばく」される。オスカー先生は「でんとうだからなあ…」って言って、ぼくらをほり返して「だつごく」させてくれたあと、どっか遠くのお空を見てしまう。
ちなみにぼくらがくやしくなって「コンのばーか!」と言ってダッシュでにげても、いつのまにか目の前に出てきて「けっけっけ、百万年はえぇ!」と、またしても全員「ほばく」されてブナの森でつるされるはめになる。ほんとにこまるよ、らんぼう者の父ちゃんだ。
リア先生はクレアのお母さん。すっごくあたまがよくて、なんでも知ってる。でもぼくらでも「それ言ったらヤバい」と思うことをぽろりと言っちゃうから、クレアはいつも「あー…またやった…」と言いながらリア先生のかわりにあやまる。クレアが「ママがいつもごめんなさい…」というと、ヘルゲ先生はとってもやさしい顔で「おまえはオスカーににててよかった」とクレアをイイコイイコする。クレアはまだ4歳なのに、とてもしっかりしててあたまがいい。ぼくらはいつもクレアをたのもしいと思ってるんだ。
さっき話したやさしいオスカー先生は、運動の先生でクレアのお父さん。もうね…めちゃくちゃ強い。ぼくらがたばになってドカーンと体当たりしてもビクともしないの。でもやさしくて、ていねいに教えてくれるから、ぼくらは大好きなんだ。
ヘルゲ先生はまほうの先生…の、ほじょって言ってた。いつもまほうを教えてくれるのはマリー先生っていう、レティとウゲツのかっこいいママなんだけど、ヘルゲ先生が「こうすればいいぞ」って教えてくれることが、ぼくらにはあんまりよくわかんないんだ…たまにスザクとアオイ兄妹は「なるほどねー!」って言ってるから、親子だとわかるものなのかな?って思う。
双子のニーナとノーラ、ライノとレイノのお父さんも双子なんだ。でもこの二人のお父さんズは、コンと同じくらいやっかいな、ごくあくのらんぼう者なんだ…!カイは夏になるとじゅんばんにぼくらを片手で持って、岩を投げるみたいに「そぉいッ」と言いながら海へフルスイングで投げる。ちょうこわい。とんでる間に、ないしょだけどぼくはこわくておもらしをしたことがある。
ひっしに泳いで砂浜にもどると、カミルが魚をつかまえる大きなアミでまたしてもじゅんばんにぼくらをつかまえ、アミでジャイアントスイングをしたあと「そぉいッ」と言って海へ投げる。ちょう気持ちわるくなる。海に落ちて、頭がぐるんぐるんするけど、やっぱりひっしに泳いでもどると、そのころにはユッテ先生とアルマ先生が二人のあくまをしかって、かいしゅうしてくれる。あ、ユッテ先生はライノとレイノのお母さんで、運動の先生。アルマ先生はニーナとノーラのお母さんで、かていかの先生だよ。
みんなでゼーハー言ってると、ニコル先生が「だいじょうぶ~?体をきれいにして、かわかそうね!」とせいれいまほうで一気に水をかけて洗ってくれてから、かわかしてくれた。ニコル先生はスザクとアオイのお母さんで、じょうそう教育とかていかの先生。やさしいんだけど…カイとカミルにさんざんな目にあったぼくらへ「でもさすがにみんな、泳ぎがうまくなったねぇ~。カイ兄さんもカミル兄さんも、これをねらってたのかな?」ってコテンと首をかしげてた。ぜったいそんなイイ感じのこと考えてるわけないじゃーん!
ぼくらの中でいちばんちいさいのはレティの弟ウゲツと、スザクの妹アオイ、それとフィーネ先生とアルの息子レビの三人。フィーネ先生とヘルゲ先生は、いつもコッソリぼくらにまほうを使わせようとしたり、なにかのじっけんをしようとするので、アロイス先生とマリー先生が目を光らせている。
とくにフィーネ先生は「ハァハァみんな今日もきょうあくなかわいさだね…」と言いながらぼくらをだきしめに来たり、「ハァハァみんな今日はぼくと楽しいじっけんをしないかい?」と言いながら「マッド部屋」というぼくらがぜったい入っちゃいけない部屋へつれていこうとする。
アロイス先生に「いいかい?外でこういう人にあったら、大きな声で助けをよぶんだよ?」とよく言われているので、ぼくらのぼうはんいしきは高い。
でもレビのお父さんはね…アルは、さいこうなんだ!えへへ…じつはね、レビをのぞけば、ぼくがいちばんアルにかわいがってもらってるんだ。ちっちゃいころからぼくはアルが大好きで、アルもぼくのことが大好きだよって言ってくれる。
アルはぼくらの先生じゃないけど、デボラおばあちゃんといっしょにおかしを持ってきてくれたり、女の子にはお花をあげたり、ぼくらにはアルが発明したほうじんで作ったおもちゃをくれる。いちばんすごかったのは、スティックであやつる鳥のおもちゃだった。鳥はスティックのうごきにあわせてひゅんひゅん空をとぶ。みんなむちゅうになって遊んだよ。
それでね、たまに満月の夜になるとぼくだけをつれて海の上を飛ぶさんぽに連れて行ってくれるんだ。「これはルカと俺だけのひみつね」と言って、ガードに乗る。満月にむかって飛ぶから、目がちかちかしちゃうけど、でもとっても気持ちいいしきれいなんだ。ぼくはこのひみつの満月が大好き。満月が笑ってる気がするんだ。きっと満月はアルのことが大好きだよ、なんとなくそう思うだけなんだけど。
さいごに、ぼくらのいちばん大事な天使のことをおしえてあげるよ。
ヨアキムっていう天使は、この庭で猫たちといっしょにぼくらをそだててくれた。ぼくらは赤ちゃんの時からずーっとヨアキムの羽で寝ていて、ヨアキムの羽で守ってもらって、ヨアキムにつつまれてくらしている。どういうことかっていうと、ぼくらの住んでる猫の庭っていうおうちはヨアキムのことなんだ。これはぼくらみんな、教わってないけどさいしょからわかってた。だっていつでもこのおうちはベルカントの歌がながれてる。ヨアキムがいつでも羽衣みたいにまとっている、ベルカントが歌うんだ。
ぼくらは、ヨアキムの中でくらしてる。
猫たちにお世話してもらいながらくらしてる。
ルカ 7歳 レティ 6歳 スザクと二組の双子5歳 クレア4歳 ウゲツ・アオイ・レビ3歳