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魔法学校
「レ、レイアお嬢様〜〜〜!!!」
「うるっさいわね!箒で行きたいの!!(x+3)(x+2)=x^2+5x+6!飛べ!!」
ゴウンッと音を立てて辺りが明るくなる。お気に入りの箒に跨って、右手にジャムバタートースト、左手に魔法書を持って、優雅に登校するのが最近のマイブーム。
箒に捕まらなくてもいいのかって、ノープロブレム!足で抱え込めば、運動オンチ以外なら落ちない、大丈夫、大丈夫。
「まぁた、レイアは箒で行ったのかい?ははは。」
「こっ、国王様!作用で御座います…申し訳ありません。こんなところにいてはお体に触りますよ!」
「ほんと、母さんにソックリだな。」
「(国王様、あなたにも似ていますよ。まったく。)ささ、中へ…」
ジャムバタートーストを頬張りながら、魔法書を読む、なんて素敵な朝なのかしら。
でも、いつからこんな世界になったのかな…
私が、生まれてからはずっとこんな感じ。