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「不幸の手紙説」

【不幸の手紙説】


俺は教室に行って友達に今朝のことを話した


「へー、また奇妙なことをしてくる人もいるんだね」


こいつは五十嵐哲也いがらしたつや

結構、頭が良いので俺はテストの時に哲也にいつも手伝ってもらっている


「にょぱぱぱぱぱー、俺ちゃんだったら誰が書いたのかみんなに聞いて行くよ」


はぁ~

この残念な奴は木田義紀きだよしのり

顔と名前はカッコイイけど内面が残念な奴として有名だ

バカだししゃべり方ガキっぽいところあるし

小学生とマジ喧嘩するぐらい精神年齢が低いんだ


「義紀の意見はどうでもいいの」

「酷ッ!!」


うん、確かに酷い・・・・


いきなりこんな酷いことをいうやつは

野田瑞希のだみずき

結構可愛いと俺は思う

こいつも結構モテてるし人気がある

基本的には良い奴なんだけど

毒舌なところが少し傷だ


「まぁまぁ、そんなことよりもう先生来てるよ」

「「マジかっ!!」」


このみんなをまとめる人は

安田怜奈やすだれいな

俺達のクラスで数少ないオアシス的存在だ


とりあえず今回のことは保留でいいようだ


「HR始めるぞー」


そう言ってHRが始まった













昼休み俺達は屋上で弁当を食べていた

もちろん話題は今朝のラブレターについてだ


「哲也、お前はどう思う?」


こういう時は頭の良い人の意見は聞いておきたい


「う~ん、名前を書き忘れるぐらいドジな人かある意味不幸の手紙か」

「不幸の手紙?」


何故この手紙が不幸の手紙になるんだ?

哲也の言っている意味がまったくわかなんない


「例えば、この手紙を見てテンションが高くなっている人がいる」

「義紀みたいな奴だな」

「そう、その人はテンションが高くてドキドキしてると思う」

「義紀はそうなるのか?」

「光ちゃん、なんでそこ俺ちゃんに聞くの?」

「お前の場合で考えてるから」

「えっ?てっちゃんは俺ちゃんで考えてたの!?」


ビックリだなぁ~

哲也が俺と同じこと考えてたなんて

俺も頭がいいのかも


※無い無い・・・・ by作者


酷い!そんなはっきり言わなくてもいいじゃん!!


「とりあえず、そんな人はこの手紙の意味が無いようなことになったらどうなる?」


う~ん、どうなるって言われても少しガッカリする感じだろ?

まぁ、義紀がどう思うかは知らないけど


「俺ちゃんだったら長い間学校休むね」

「「そこまでっ!?」」


そこまでショックを受けるのか・・・・


「俺もその答えはビックリだったな」


哲也もこれほどまで酷い結果に

なる人がいるとは思わなかったんだろう


「ま、まぁ、とりあえず落ち込ませる目的なら不幸の手紙になるだろ?」

「「なるほど」」


哲也の考えていることはわかった

つまり相手がショックを受けたら不幸の手紙として認識していいってことか


「まったく、男子はバカだねぇ~」

「なっ、瑞希、どういう意味だよ!?」

「他に意見があるのか?」


おぉー!

哲也の対応は大人だな

普通、自分の意見が否定されたら少なからず怒るだろ


「とりあえず、光はそれを素直な気持ちとして受けとっといた方がいいんじゃない?」

「名前を書いて欲しかった・・・・」


だって、名前が書いてあったら

こんなに悩まなくてもよかったんだよ


「そんな贅沢な事言わない」

「「贅沢かっ!?」」


武蔵も俺と同じ意見のようだ


「アンタ達はモテるからそんなこと思うかも知れないけど

 義紀みたいな人だったら絶対喜んでるでしょ」

「ちょ、そこでまた俺ちゃん!?」


なんか可哀想だな

ここまでみんなに否定され続けたら

義紀、立ち直れなくなるぞ?


「なつほど・・・・」

「ちょ、てっちゃんも納得しない!」

「女子のみんなはそう思ってるの?」

「そだよ」

「んじゃ、そうなるな」


哲也は瑞希達の意見に賛成のようだ

だけど名前は書いて欲しかったなぁ~


「武蔵、ここはほっとくべきか?」

「とりあえずな」

「そっか・・・・」


みんな保留ってことで賛成のようだ

でも、これが本当に不幸の手紙なら

なんで俺宛にしたんだ?


「それにしても、光樹君のお弁当は豪華だよね」

「だって、紗佳ちゃんに弁当を作ってもらってるからでしょ」


瑞希の言うとおり!

俺の弁当は紗佳に作ってもらっているから

意外と豪華なのだ


「怜奈は知らなかったっけ?」


ここにいる奴全員妹のことしってたはずだけど・・・・


「知らなかったよ」


これは意外だ

確かに怜奈は高校になって話すようになったから

知らなかったのかもしれない


「じゃぁ、こんどの日曜日光ちゃんの家で遊ぼうよ」

「おい、義紀!なんで俺の家なんだよっ!?」

「俺は行くぞ」


武蔵が賛成しちゃったよ


「んじゃ、俺も」


ちょ、哲也までっ!!





結局、みんな来ることになった


ハァ~、部屋片付けないとな・・・・・





めんどくせぇぇぇぇぇ!!!



「じゃぁ、日曜日の朝10時に光ちゃんの家に集合ね」

「「「ラジャー!!」」」


最終的に義紀が予定を決めた


「ってか、お前ら昼飯たかるつもりだろ?」

「「「もちろんっ!!」」」


えぇー!!

みんな即答しちゃダメだろ!!!


しかたない、諦めて紗佳に聞いてみるか

まぁ、あの紗佳だから張り切って昼飯準備するんだろうな・・・・


キーンコーンカーンコーン


「昼休み終わったよ・・・・・」


俺の貴重な昼休みが

こいつらのせいで昼寝ができなかったじゃねぇか


「んじゃ、教室にいこうぜ」

「「「オォー!!」」」


みんな遠足にいく子供みたいだな・・・・



俺達は教室に戻り午後の授業を受けた











日曜日に熱でないかなぁ~・・・・・




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