「GW~10~」
【GW~10~】
俺はいま大量の荷物を持たされています。
あの後、哲也が俺に荷物持ちを命じたせいで・・・・
「光、大丈夫?」
「えっ?」
「えっ?じゃないでしょ。大丈夫か聞いてるのに」
「え、だって・・・・・」
瑞希が俺の心配するなんて今まで無かったのに・・・・・
「ちょ、光、車!」
「えっ?」
「危ないっ!!」
キィィィィィィィ!!!!!
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・
・・・
俺は何をやっていたんだ?
何でここに瑞希がいるんだ?
俺は何やってんだ?
「光樹、お前は検査があるだろ?」
「なんで?」
「ん?」
「なんで俺が助かってるんだよ・・・・・」
なんで瑞希が助かってないんだよ!!
あぁ、畜生・・・・俺のせいだ・・・・
「武蔵、俺、どうしよ?」
「とりあえず検査」
「・・・・・」
「お前が死んだら瑞希になんて言ったらいいかわからん」
「・・・・・でも」
「でも、じゃない!!検査して少し心落ち着かせろ」
『松浦さん』
「呼ばれてるぞ」
「うん」
俺は、瑞希から離れて看護師についていった。
途中で涙が止まらなくなった。
もう、瑞希はいない・・・・そう、考えると涙が止まらなかった・・・・・・
「カーット!!!」
終わったぁ~
オチが撮影って・・・・・
などと思った君!!君の気持ちは良くわかる!!
でも、瑞希が死んじゃったら話しが続かないでしょ!!
まぁ、納得できなくてもしてくれ!!頼みます!!
「義紀、なんで私が死んじゃう設定なのよ?」
「まぁ、まぁ。それより俺の出番少なかったぞ!!」
「武蔵は最後に見せ場があったじゃん」
「でも、私の出番が少ない!」
「俺も少なかったぞ!」
「紗佳ちゃんと裕太は友情出演って事なんだからしかたない」
「えぇぇぇ!!」
「なんでだよ!!」
みんな賑やかだなぁー
俺なんてGWを取られて腹が立ってるのにみんな楽しそうだな・・・・
「お疲れのようだね」
「当たり前だろ、瑞希は疲れてねぇのか?」
「楽しかったからね」
「若いね」
「光は年寄だね」
「えっ!そこはお前も若いだろ、みたいなツッコミじゃないの!?」
「光も元気じゃん」
ハッ!俺としたことが!!
瑞希にはめられただと!?
「でも、俺達映研じゃ無いのになんで撮影協力したんだろ?」
「義紀にはめられたから」
「「「「「「おりゃぁぁぁぁ!!!」」」」」」
「ちょ、みんな落ち着いて!!!」
ふぅ~、義紀も成敗したし、GWも終わりだ。