「GW~8~」
【GW~8~】
朝だ・・・・・
あれから全然寝られなかった。
それに比べて瑞希は熟睡中みたいだ。
でも、朝食の時間が無くなるから起こさないと・・・・・
「瑞希、起きろ」
「すぅ・・・・・すぅ・・・・・すぅ・・・・・・」
うぅ~ん、起きないか・・・・・
「瑞希!!起きろ!!!」
「すぅ・・・・・すぅ・・・・・すぅ・・・・・・」
反応無し・・・・・
困ったなぁ・・・・・
「光・・・・・・」
「っ!?」
なんだ?
誰か俺の名前を呼んだ気がしたけど・・・・・
ってか、どうやって瑞希を起こそうかなぁ~
むっ?あれは!!
俺はラジオにアラーム機能が付いていることい気付いた。
よしっ!!これで、瑞希を起こせる!!
えぇ~と、今の時間にセットしてと・・・・・
完了!!
これで、音が鳴るはずだ!!
「ピピピピッピピピピッピピピピッピピピピッ!!!!」
「すぅ・・・・・・すぅ・・・・・・すぅ・・・・・・」
か、神だ!!
ここに神がいる!!
別にアラーム音が小さいわけじゃないのに普通に熟睡してるぞ!!
「ピピピピッピピピピッピピピピッピピピピッ!!!!」
ってか、アラーム音うるせぇ!!
早く止めないと俺の耳がもたない!!
「ピピッ!!・・・・・」
「ふぅ~」
とりあえずアラームは止めたけど
瑞希が起きなきゃ意味がないんだよなぁ~
う~ん・・・・・
よしっ!!俺はチャレンジャーだ!!
掛け布団を排除するぞ!!!
ど、どうなるかは気にしたらダメだ・・・・・
実行できなくなる・・・・・
お、俺はやるぞ!!
布団を取るんだ!!
そして、瑞希を起こして朝食にありつくのだ!!
「そ、そぉ~っと・・・・・」
俺は布団を掴んで布団を取ろうとする
瑞希に腕を捕まれた。
「にゃにすんじゃボケェー!!!」
「グフゥ!!!」
な、なにが起こったんだ?
腕を捕まれそのまま壁に向かって投げられた気がする・・・・・・
「すぅ・・・・・すぅ・・・・・・すぅ・・・・・・」
「って、寝てる!?」
いくらなんでも人を投げたら普通起きてるだろ!!
「すぅ・・・・すぅ・・・・・・・すぅ・・・・・・」
布団を排除しようとしたのに瑞希の上には布団があり
俺は壁で腰打って痛い思いをしているなんて!!
な、何故だ!?
「光樹ー!!瑞希ー!!朝食の時間だぞー!!」
「む、武蔵!!助けてくれ!!」
「どういうことだ?」
「瑞希を起こすの手伝ってくれ!!」
「い、いいけど・・・・・」
「よっしゃ!じゃぁ、入ってくれ!!」
「おぅ」
これで、瑞希を起こせる!!・・・・・はず・・・・・・
「光樹、来たぞー!!って、これってどんな状況だよ!?」
「い、いや・・・・・色々あってね・・・・・」
まぁ、普通の人だったら驚くだろう・・・・
だって、人が壁にくっついてるんだもん!
しかも、その横で瑞希が熟睡してる異様な雰囲気だ。
まぁ、よく考えたら言うほど変な状況ではないけどな・・・・
「ってか、アラームで起こしたらいいだろ」
「武蔵、アラームは意味無いよ」
「そ、そうなのか?」
「そうなのだ!!そして、布団を取ろうとしたら投げ飛ばされたよ」
「・・・・・・・・・・」
「頼むから何か言ってくれ」
無言でこっちを見られると悲しくなってくる。
「光!!」
「「!!!!!!!」」
ビ、ビックリしたぁ~
瑞希がいきなり俺の名前を呼びながら起き上がった。
「むにゃ・・・・あれ?光、なんでそんな状態になってるの?」
「な、なんでもないよ・・・・・」
「ふぅ~ん」
流石にお前のせいだとは言えない。
う~ん・・・・・なんか尻に敷かれてる感じがする・・・・・・
「ってか、瑞希。早く着替えないと朝食食いそびれるぞ」
「えっ!マジだ!!なんで、起こしてくれなかったのよぉー!!」
一生懸命頑張ったよ・・・・・
「瑞希、男が二人いる部屋で着替える気か?」
「む、武蔵!!なんで、ここにいるの!?」
「えっ?」
今まで気付いてなかっのか!?
「って、うわっ!!」
武蔵が石化しちゃってるよ!!
なんか、もう、白くなってるよ!!
「燃え尽きた」って言いそうな感じだよ!!
いくらなんでもショック受けすぎだろ!!
「もう!二人とも早く出て行ってよ!!」
ポーンっと俺達は部屋の外に追い出された。
「ってか、武蔵!!いつまで固まってるんだよ!?」
「ハハハッ・・・・・・・・」
ダメだ。完全に壊れてる。
「おーい!光ちゃーん!!」
「あっ!義紀!!」
「どうしたの?って、武蔵が石化してる!?」
義紀は朝からテンション高いな・・・・・
「義紀、武蔵は任せた!!」
「えっ?ちょ、光ちゃーん!!」
俺は武蔵を義紀に任せて哲也の部屋へ向かった。
まさか、それが地獄への第一歩になるとは夢にも思わず・・・・・