「GW~7~」
【GW~7~】
次の日・・・・
ってなればいいんだけどね・・・・
今の時間は深夜2時だ。
普通なら寝ている時間なのに俺は起きている。
何故かって?
それは・・・・・
「光・・・・・」
「なんだ?」
「キス・・・・」
「バカなこと言ってないで早く寝ろ」
「それは、まだ早いよ・・・・」
「お前はいつまで起きてるつもりだ?」
「光がキスしてくれるまで・・・・」
「んじゃ、俺が寝たら?」
「ハリセンで1857回叩いて起こす」
「なにその半端な数!?」
「なんとなくだっ!!」
「堂々と曖昧なことを言うな!!」
なんで1857回って決めてるんだよ・・・・
しかも、なんとなくって・・・・・
俺は寝たいのに寝たらハリセンで微妙な回数叩かれてしまう。
そう、これが俺の寝られない理由だ。
変だろう?
でも、瑞希はマジなんだよ。
だから、1857回もハリセンで叩かれないように俺は起きてるんだよ。
わかった?
結構、深刻な問題なんだよ?
※どこがだよ!! by作者
・・・・・・ここがだよ・・・・・
※誤魔化した!! by作者
五月蝿い!!
作者は小さいことにこだわりすぎなんだよ!!
※キスしたらいいじゃんか!!可愛い子とキスできるのに!! by作者
作者の願望が微妙に出てるぞ!!
可愛い子とキスしたいって願望が出てるぞ!!
「光、もしかして寝る気なの?」
「い、いや!!別にそうじゃないよ!!」
こんな時に本音を言ったらハリセンで叩かれるからな・・・・・
ってか、この時間だったら普通寝るだろ。
まぁ、俺が瑞希にキスすれば寝られるんだけどね・・・・
だけど、そんなことをするのは恥ずかしいんだよ。
「この前、告白されたんだ」
「えっ?」
瑞希が唐突に話し出したその言葉はちょっとしたドッキリだった。
「三年の先輩なんだけど」
「先輩って?」
「佐々木俊先輩」
「サッカー部の?」
「うん」
「超有名人じゃねぇか!!」
佐々木俊っていったらサッカー部の部長で
学校一のイケメンとして知られている。
その先輩の周りにいつも女がいるっていうくらいだ。
そんな人に告白されるなんて・・・・
「瑞希ってモテるのか?」
「知らないよ」
「知らないって言っても超有名人に告白されてるじゃねぇか」
「だったら、そんな人に告白された私に告白された光はどうなの?」
「どうなのって聞かれても・・・・・・」
やっぱ・・・・・・
「俺ってモテるのかな?」
「なんで疑問系なのよ・・・・・」
「呆れた目で俺を見るな!!」
「光はいつもモテてたよ」
「そうなのか」
やっぱ、そうなのかぁ~
なんか今更って感じだけどね・・・・・
「だから、心配なの・・・・・」
「心配?」
心配ってどういうことだ?
「光はモテるから他の女子に告白されて・・・・・」
「乗り換えるんじゃないかって思ってるのか?」
「うん・・・・・」
瑞希・・・・・
急に瑞希が子犬のように見えてきた。
「絶対無いよ。そんなこと」
そう言って俺は瑞希を抱きしめた。
「俺のこと少しは信用しろよ」
「うん」
いつまでそうしていただろう・・・・・
気がついたら瑞希は泣いていた。
「落ち着いた?」
「うん」
「なんか泣き虫になった感じだな」
「違うもん!!」
俺がからかうと瑞希が必死で手をブンブン振りながら
否定するのが可愛くてもっとからかいたくなった。
「泣き虫じゃないのは昔のことで今は泣き虫じゃん」
「だったら光だって・・・・・」
「そ、それは子供の頃だし泣いてないだろ!!」
しかも、今は俺より瑞希の方が泣いてるじゃんか!!
瑞希は負けず嫌いだから
言い返してくるのはわかってたけど
昔のことを持ち出されるとは思わなかった。
「光・・・・キス・・・・して・・・・・」
さっきまでの明るい空気を変えるように言い出した。
上目遣いで目に涙をためている瑞希が可愛かった。
「あぁ・・・・」
俺は瑞希にキスをした・・・・・
「これで、寝かしてくれるだろ?」
俺は恥ずかしくて少しの沈黙に堪えられず瑞希に聞いた。
「うん」
「んじゃ、おやすみ」
「おやすみ」
瑞希の赤くなった顔を見て自分の顔が赤くなっていくのがわかった。
俺はそのまま眠りについた・・・・・