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プロローグ〜ベルキア王国第三姫救出〜

「──間も無く到着するは魔物の本拠地! 『中央』ッ! 目標は『ベルキア王国第三姫救出』ッ! さあ、気合い入れていくのじゃわいのうッ!!」

「イェスマムッ!!」

「……ヤヨイザクラ隊長! 海中から魔物の攻撃がッ!」

「案ずるなッ!」

「……魔物達が次々に消えていきますッ!」

「うむ、上手くやってくれておるようじゃわいのうッ! マルアはッ!」


 その名前を聞き、唇を噛む。

 ワタシだって、負けていられない。


「……さあ、いよいよ上陸じゃわいのうッ! 先陣を切る! ついて参れッ!」

「イェスマムッ!!」


 ワタシは先陣を切るヤヨイザクラ隊長に続いて駆け出す。


「アルマ、汝は先に行けッ!」

「イェスマムッ!」


 安全に帰還するためには、魔物の数を減らさなくてはならない。その役目を範囲攻撃が得意なヤヨイザクラ請け負ってくださっている。

 ならばワタシは、突き進むだけだッ!


「……む」

「……!」


 走るワタシを追い越す姿があった。

 マルアカイセ……ワタシの母親だ。


「お前も参加していたか。アルマ。精々死なないようにな」

「無駄口叩く暇があったら早く行ったらどうです?」

「ああ、言わずもがな、そのつも──」


 マルアカイセが言い終わるよりも早く、上空から何かが襲いかかってくる。


「……ドラゴン!」

「このサイズは流石にタイムロスになってしまうが、私が──」

「いえ、アナタは先に行ってくださいッ! 姫の救出が何よりも優先されるでしょうッ!」

「……ああ、わかった」


 先に進むマルアカイセを見送って、ワタシはドラゴンと対峙する。

 ここまで大きいドラゴンは初めて目にする。

 しかし、怯えてはいられないッ!


「ハアアアアアァァァッ!!」


 ドラゴンが吐く炎の息を避けながら進み、尻尾付近を斬りつけるッ!


「……くッ! 硬いッ!」


 鱗の硬さは大きさに比例するのか、今まで倒してきた個体とは桁違いに硬い。

 最悪なのは、剣身が中途半端にドラゴンの身体に刺さってしまったことだ。


「……抜けないッ! ぐッ!」


 ワタシが剣を抜こうとしていると、ドラゴンの尻尾で飛ばされて、キャッチするかのように噛みつかれる。

 熱された牙が身体に刺さり……痛い、熱いッ!!


「ぐッ! アアアアアァァァッ!!」


 久方ぶりに『死』の文字が脳裏に過ぎる。

 ここで死ぬ? いやだ……ッ!

 まだワタシにはッ! やることがあるッ!

 

「ハアアアアアァァァッ!」


 ──パァンッ!!


 ワタシが全力で拳を振るうと、鎧の一部が弾けると共に、とんでもない力でドラゴンを吹き飛ばす。


「……ワタシは、ついに」


 念願のビキニアーマーになったのだ。


「……いくぞッ! ドラゴンッ!!

 神法──」

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