二話
放課後まあ毎日だから当たり前ちゃ当たり前だけど有紗から一緒に下校のお誘いがかかった。
下校中俺は何気なく。
「そういえばさ有紗って好きな男子いるのか?」
「えっ!?い…いきなり何?」
「い…いやちょっと気になったからさ。」
「い…いるよ?」
いるのか…
俺は内心ショックを受けた。
「しゅ…修也くんこそどうなの?」
「いるに決まってんじゃん。」
「そうなんだ・・・」
なんか有紗もショック受けてる?
うーんこういうときに「俺の好きな人は有紗だ」って言えたらどんだけ楽だろうか…
で…でも俺にはそんな勇気ねー!
「ごめんね有紗」
「何が?」
「こういう質問して」
「うんいいよ。だって私の好きなのは修也くんだから」
小声で何か後半言ってるけど聞き取れなかった
「なんか言った?」
「う…ううん何でもないよ!」
「そう?」
「うん。あっ!ちょっと寄り道しない?」
「いいよー。」
そう言って連れてこられたのは商店街と思いきや人気のない公園だった。
「どうしたの?こんなところに来て。」
「ううん特に理由はないよ。」
「ふーん。」
あたりがシーンとなった
お互いに沈黙で
有紗はなんか知らんけどそっぽ向いている
聞こえるのはカラスの鳴く声と
風の音だけ・・・って
何この気まずい雰囲気は!?
「「あの!」」
声が重なった
「有紗から言っていいよ。」
「修也くんから言っていいよ。」
「…ってもうこんな時間だ。」
「帰ろっか。」
「そだな。」
しばらくして家が反対なので、そこで解散した。
それまでは2人とも何も話さずいや2人とも話せないほど照れていた。
何でだろ今まではこんなこと無かったのに…