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一話
俺は有山修也。
俺には、好きな人がいる。
でもその人は、俺の気持ちに全然気づいてないし、
しかも仲悪くなってた時期もある。
そのあとから俺がその人を好きになった。
「修~也くん。」
おっと説明してたらやって来た。
正に噂をすればなんとやら。
「修也くん?」
「あっよっ。」
「どうしたの?最近ボーッとしてるけど?」
ギクッ!
「あ…あっ!いや何でもないよ!!」
今話しかけて来たのはさっき話してた俺の好きな人。
名前は谷無有紗。
「ふーん。まあいいや。」
あぶねー!
有紗のこと考えてるなんて死んでも言えねーよ。
「そ…そうだよ気にすんなよ。」
「まさか好きな人でもいるの?」
うん俺の目の前にねなんて言えないので、
「い…いねーよ。」
と答える。
「ふーん。まあ修也くんに好きな人がいたら…嫌だけど。」
なんか恥ずかしそうにいってるけど俺には聞き取れなかった。
「ん?なんか言った?」
「いや何も言ってないよ。さ、早く教室入ろ!」
「お…おう」
なんかごまかされたけどいいや。
答えたくない物をあえて聞く必要はないからな。