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委員長が、奇妙なことを言ってきた

7月上旬、健太視点です。

「……ねえ、あんた今日、暇で暇でしょうがなかったり、するんじゃない?」


放課後、唐突に声をかけてきたのは、委員長だった。


ぱっちりした目に、長いまつげ。5限のプールの名残で濡れている黒髪からは、ほんのり塩素のにおいがした。


思いがけず顔を寄せられた俺は、思わず後ずさりしてしまう。


「は? ……いきなり、どうしたんだよ?」


「……覚えてる?」


「へ?」


「だから、大食いの練習、毎日でも手伝うって言ったの、覚えてる?」


……ああ、あれか。文化祭の大食い大会のやつだ。


「それが、どうした?」


「……もし……どうしても暇で暇で、しょうがなかったら……今日……手伝ってくれてもいいの……私に……ツメコムの……」


ツメコム? だんだん声が小さくなっていったせいで、上手く聞き取れなかったけれど、聞き返したら怒られそうだ。俺は委員長の依頼に、従ってみることにした。

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