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13話 初デート

少し長めです

 俺はオシャレをしていた。

 何故かそれは如月さんとデートをするからである。

 ただ、俺のオシャレは独特な様で剣城に今着ている服の写真を送ったら『草』って来た。

 これはつまり草の様に自然で爽やかでカッコいいって事でいいのだろうか?


 まぁ、取り敢えず服は着替えることにする。

 そして、さっきから剣城からの連絡が爆速で来ている。

 主に『なんでオシャレしてるんだ?』『まさかデートか?』『誰とだ』などなので答えなくていいだろう。


 それから何着か服を試着し剣城に評価してもらい続けてようやく5着目で『悪くない』と貰えた。


 そんなこんなで服を着て髪を整えていざ如月さんとの約束の地へと向かうのだった。


 〜♪


 俺の家から20分ほど先に駅がありそこから5駅、先に如月さんと約束した場所である若者が集う街が見えてくる。

 そして、その駅の近くにある。

 どこか一風変わったモニュメントの近くで如月さんが来るのを待っていた。


 予想より10分くらい早めに着いたので如月さんが来るのはしばらく先だろうと思っていた時である。

 駅の方から女性の黄色い声が聞こえてくる。

 まさかとは思いチラリと駅方面を見るとそこには予想以上に輝いて見える如月さんがいた。

 うーん......俺、場違い


 如月さんは何処か慣れているようだが少し困ったような顔をしながら辺りを見渡していた。

 そして、如月さんと視線が合うと如月さんは笑顔になり更に女性陣の声が上がった。


「彗月くん!」

「コンニチハ、キサラギサン」

「ロボットの真似してるの?」

「まぁ、少し戸惑って、いつもこうなの?」

「いつもよりは多いね。」


 そう如月さんは困ったように言う。 

 それからしばらく如月さんが俺を見て


「オシャレしてるんだね。

 似合ってるよ!」

「まぁ、一応 

 如月さんも似合ってます」

「ありがと」


 如月さんは顔を背けて何処か恥ずかし気にお礼を言う。

 因みに俺もかなり恥ずかしい。

 生まれてこの方女性を褒めたのなんて母親にお世辞で言ったくらいしかないし


「それじゃあ、行こっか」

「そうですね」


 〜♪


「そういえば、彗月くんってお昼もう食べた?」

「まだ、食べてないです」

「じゃあ、先にお昼行こうか」


 如月さんは手慣れたように街中を歩いていく。

 俺はそれに頼もしさを感じつつそれと同時に何処かモヤモヤとした何かを何かを感じる。


「如月さんって結構デートとかしたりするの?」


 そのモヤモヤを俺は消したくてつい敬語を忘れてしまう。

 それを如月さんはそれに気付いてるのか面白そうに


「なんで?」


 そう顔をにやけ顔を傾げながら言う。

 俺はそれにムカつきぶっきらぼうに


「やっぱり何でもないです」


 その俺の仕草に如月さんは笑いながら


「デートはあんまり無いけど大勢で出かけることはあるよ

 主に女の子が多いかな。それと私一人でぶらぶらするの好きだし」

「そうですか」


 俺はその言葉に何処かほっとしていた。

 それに如月さんは何処か嬉しそうに笑っている、


「っと、そろそろかな

 ......ここかな」 

「オシャレなお店ですね」


 その店はオシャレなカフェであり何処かレトロだが何処か真新しさも感じさせるデザインのお店だった。


「SNSで行ってみたかったところなんだよね」

「へー、確かに雰囲気いいですもんね」

「だよね。それじゃあ入ろうか」


 そう言って如月さんは店の扉を開ける。

 俺もそれに着いていくように扉を開け店の中に入る。

 窓から見えてはいたが改めて本当に雰囲気が良いな。

 海外の映画に出てきそうなカフェだ。


「いらっしゃいませ

 二名様でよろしいですか?」

「はい」

「ではお席にご案内します」


 店員さんも何処かダンディーで男前なカッコいい人だ。

 そして、俺と如月さんは窓際の席に案内される。


「メニューはコチラにありますので......それでは注文が決まりましたら呼んでください。」

「ありがとうございます」


 俺もそれに釣られお辞儀をする。


「結構色々ありますね」

「そうだね......」


 俺はメニューを見る。

 ご飯も美味しそうだけどデザートも美味しそうだ。

 まぁ、無難にハンバーグとイチゴパフェにでもしようかな


「如月さん決まりました?」

「あっ、うん」


 如月さんは何かに夢中になっていたのかワンテンポ遅れて反応する。

 俺は如月さんさっきまで如月さんが見ていたメニューを見てやっぱり女子なんだなーと思いながら注文ボタンを押す。


「ご注文お決まりですか?」

「はい。えーと、このこだわりハンバーグセットと自家製イチゴパフェとカプチーノでお願いします」


 そう俺は店員に向かって自分が注文をしたものを言っていく。

 店員さんがカッコいいせいか少し緊張も混じっている


「かしこまりました。そちらのお客様は」

「私もこだわりハンバーグセットとアールグレイで」


 そう如月さんも注文し終わるが俺はさっきまで見ていたデザートを注文してない如月さんを見て


「如月さん、さっき見てたパフェは良いんですか?」

「えっ、あっ、じゃあ、この季節のフルーツパフェもお願いします」

「かしこまりました」


 と店員さんは淡々とさっき俺と如月さんが注文した料理を確認した席を離れた。


「さっき如月さんどうしたんですか」


 俺はさっき如月さんが見ていたメニューを何故注文しなかったのか聞く。

 一見忘れてたのかも知れないがあんなにマジマジと見ていた物を忘れはしないだろう。


「えーと」


 如月さんは恥ずかしそうに頬を掻きながら


「だって私の見た目に合わないって言うか。なんかカッコ悪いかなって」

「別に良いじゃ無いですかカッコ悪くても如月さんも女子なんだし」


 そう言うと如月さんは恥ずかしそうに困ったように


「そうなんだけどね。なんか」

「如月さんは前に俺と一緒にいると楽って言ってましたよね」

「......うん」

「なら楽にしてください。

 今日は如月さんに感謝する為のデートみたいなもんですから」


 それを言うと如月さんは恥ずかそうに嬉しそうにいつもの笑顔に戻り


「そうだね

 じゃあ、次は彗月くんに楽しませて貰おうかな。

 今は私がエスコートしてるんだし」


 そう何処か揶揄うような笑みを浮かべながらそう言ってくる。


「いや、俺もこういうの経験ないんですけど」


 それを聞いた如月さんは何処か表情が一気に明るくなり生き生きしながら


「私も男の子とのデートは今回が初めてだよ」


 俺はその言葉に何処か嬉しかなる。


「そうなんですね」

「どこか嬉しそうだね?」

「別にいつも通りですよ」

「そうかなー」

「そうですよ」


 そんな事を話していると店員さんがやってきた。

 店員さんは何処か俺と如月さんを微笑ましく見ながら料理を机に置くのだった

デート回はまだ続きます。

何話構成かは未定です

それと、誤字報告ありがとうございます。

これからはもう少し慎重に見直していきます。

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