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プロローグから第一章
今年も春がやってきた。14回目の春。今年こそはやってやる。今までの後悔を、全て消しるのだ。中学2年これまでの「人生」、といっていいのか分からないような道のりを振り返る。しばらくお付き合いいただこう。
第一章 僕の思いは…
僕は東京都出身の中学生。とりえなんてもの、僕には存在しない。物心ついた時から思っていた。
「何で僕はこんなに出来ることが少ないのだろうか。何で何をするにも人が付いてくるのだろうか」と。
いつか、母に知らされた。僕は障がいを持っているということを。
今まで、楽といえば楽だったかもしれない。面倒くさい事も無かったかもしれない。だけど、寂しかった。
何で僕が、何で自分が障がい者として生まれてこなければ無かったのか、何度思い、考えたか。
悔しかった。
苦しかった。
友達が、欲しかった。
現在14歳。友達は1人。