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僕のクラスには校内一有名な美人だけどコミュ障な隣人がいます。  作者: 識原 佳乃
本編後半

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第95話 相田くん、時止めたってよ

「……オペラの迫力……びっくりした!」口をポカンと開けた江里さん

「……金色の馬車……すっごいピカピカだった!」目をキラキラさせた江里さん

「……飛行機……すっごいおっきかった!」両手で目一杯大きな円を描く江里さん

「……ボルドーワイン……んふふ~っ♪」悪役っぽい笑みを浮かべて笑う江里さん


 2時間にも及ぶオペラを観終えてバスに戻ってきた江里さんは、座席に座るなりもの凄いハイテンションで僕に感想をぶつけてきた。

 ……ちなみにオペラを観ていた最前列から離れる際も僕にくっついて江里さんは目をギュッと瞑っていた。その時周りを見たらクラスの皆も目をギュッと瞑っていた気がする。……きっと皆、高所恐怖症なんだと思う。


「……美奈さん、楽しかったですか?」

「……んっ! ………………ん~?」


 一度頷いて少し間が開いてからスロー再生のような遅さで首を傾げて。

 何かを考えるように腕を組んだ江里さん。


 一体何を考えているのか?


「どうか……しました?」

「……美奈って……呼んでるの、どうして?」


 ここで「好きだからですよ!」と言えればかっこいいのかもしれないけど、僕はあいにくヘタレでビビりでコミュ障だったので、とっさに思いついた言葉はこれしかなかった。


「美奈さんが僕のことを……君孝くんって、呼んでくれているので……」


 僕のヘタレ!

 へっぽこビビリ!


 答えを出したつもりなのにこれ。

 一応これでも僕なりには攻めたつもり……探りを入れたってところだけど。


「……そーくん?」

「……なんですかえりさん?」

「……んっ!? 相田くん?」

「どうしました、江里さん?」

「……きみっ……君孝……くんっ!」


 なんとなくだけどここで普通に「美奈さん」と呼び返しても面白くない気がしたので、あえてとぼけてみた。


「……はい、君孝です」

「ん゛ん゛ん゛ん゛っ!!」


 眉を八の字にして怒ったように唸った江里さんが両手を軽く握って僕の胸をポコポコと叩いてきた。どうやっているのかは不明だけど、全く痛くない。

 ……完全に駄々っ子女神様が降臨なさったようだ。


 期待した通りの反応。

 僕はこのかわいさを待っていたと言っても過言ではないッ! あぁ~癒される!


「ぜんぜん……ちがうっ!」

「……はい?」


 わざとらしくとぼける僕。大根役者にもほどがある「はい?」だったと思う。


「……美奈って……美奈って呼んで……ほしいの……」


 先程までの勢いはどこに行ったのか、今度はしょんぼりと落ち込んだような表情を浮かべてから、おでこだけを僕の肩にポフッと埋めてきた。


 ……叫んでいいですか!? いや、もう我慢できません! 叫びますよ!!


「美奈さん……かわいぃぃぃッ!」(なんですか美奈さん?)




 ――そして車内は時が止まったように静まり返った。……アァァァッ!? またやってしまったぁぁぁぁぁ!!

~レビューへのお礼~

 この物語が完結したら、発売日に買ったのに未だに未開封なドラクエⅪをやるんだ!(死亡フラグ)

 このためにわざわざPS4Pro買ったのに、そっちも未開封だよぉぉぉぉ! 

 アァァァァァァァァァ! はやくドラクエやりたいぃぃぃぃぃぃッ!(発狂)

 ネ、ネタバレ……しないでくださいね? いいか? 絶対言うんじゃないぞ!?(何かを期待している目)


 ……色々とごめんなさい!<m(__)m>


 姫の守護者様、27件目のレビューありがとうございます!

>読むたびにニヤニヤします! ←ニヤニヤじゃなくて……「グヘヘェ~」みたいな顔しながら満員の電車内で読んでみてください!(ゲス顔)

 あ……ちなみに何かあってもしきはらは責任取りませんよ?(グヘヘェ~)



「……こいつらスロースタートなうえに、幼稚園児並みの歩みだからな……誰か……どうにかしてくれ」(切実に祈りを捧げている謎の人物)


「……ん? なんで……ニヤニヤしてるの? …………んっ!? ……姫の、守護者くん……半田くんのこと……好き、なのっ!?」(盛大な勘違いをする江里さん)


(姫の守護者様、ごめんなさい!)

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9月30日双葉社様から発売です!
cool

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