第82話 江里結美 女神による女神のための作戦会議
予告なしで唐突に番外編をぶっこんでいくスタイル。
江里親子の仲の良さを見せたかっただけ。
あとは明日の更新まで皆様には悶々と過ごしてもらいたかったので、しきはらなりの粋な心遣いだと思っていただけるとありがたいです(建前
あ、早い話が焦らしプレイってことです(本音
半田くんに“なんでも”していいので、許してちょんまげ(ゲス顔
「……お母さん! おかあさーんっ!」
そーくんこと、相田くんのお家へお邪魔していた美奈が帰ってきた。
何かに興奮しているみたいで「ただいま」の挨拶よりも、私を呼ぶ元気な声が先に廊下に響き渡った。
もう、なんて可愛いのかしら……我が娘は。
親バカだと言われてもこればかりは否定できない。
お腹を痛めて産んだ我が子が可愛くない訳がないもの。
スリッパを履いてパタパタッと駆けてくる足音が徐々に近づいてくる。
そこで私はパパの分のお夕飯の支度を一旦止めて移動し、ソファーの陰に隠れた。
挨拶をちゃんとしない我が子には時に厳しいお仕置きも必要になる。
「そーく……ん?」
リビングへと繋がる扉を開けたところで美奈が固まった。
……お母さんはそーくんじゃありませんよ?
顔をキッチンの方へと向けて「お……おかぁ……さん?」と呟きながら私のことを探している。
……抜き足差し足忍び足。
音を立てないように息を止め足音を消して、美奈の背後に近づいていってから――、
「――おかえり」
「…………」
ギュッと抱きしめた。
ただ驚いて放心状態なのか、驚きを表に出さないように耐えているのか。
美奈は小さく震えただけで無言のまま私の手をどけて、振り返ってから一言。
「……心臓止まったっ!」
あら、ご機嫌。
冗談を言うほどの上機嫌。
ブレザーの裾を掴んで服をピーンと伸ばしながら笑みを零す美奈。
「おかえり……」
「……ん。ただいま……お母さん! そーくんが――」
「――先に……手を洗って、着替えてきなさい」
「……んっ!」
美奈にしては珍しく、とにかく早く私に何かを伝えたいみたいで。
大きく頷いてから洗面台へとわざわざ小走りで向かって行った。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
パパのお夕飯の準備を終えてソファーに座ってテレビを見ていたら、隣に座った美奈が甘えるように私の膝の上に頭を乗せてきた。
テレビのボリュームを下げてから美奈の頭を撫でて問いかける。
「……そーくんのお家……楽しかった?」
「……んっ! 楽しかった!」
心からの破顔と無邪気な声音。
私に聞いてもらいたくて、うずうずしている美奈を撫でて落ち着かせながら質問を続けた。
「……どんなところが?」
「……猫そーくんが……く○モンだった!」
「……くまそーくん?」
「……ん~んっ! ミイラそーくん!」
言いたいことの1割も伝わってこないのだけれど、楽しかったという気持ちは全て伝わってくる。
この子は本当にそーくんのことが好きみたい。
明日いよいよそーくんに会えるのが楽しみ。
今日そーくんのお母さんと密約を結んだ。
私としては初めてできたいわゆるママ友で。
同じ思いを持った心強い同士でもあった。
「……美奈? そーくんともっと……仲良くなりたい?」
「んっ! なりたい!」
「そうしたら……明日はそーくんを、家に連れてきて?」
「……ん? どうして?」
私の膝の上で器用に首を傾げている美奈。
この子にもう少し狡猾さがあったらそーくんを……そう思ってしまう親心。
「美奈の得意な……ビーフシチューハンバーグを食べさせてあげたらそーくんは…………喜んでくれるんじゃないかしら?」
ソフトな表現をしたけれど、要は“男を掴むなら胃袋を掴め”。
私もパパに仕掛けて、その結果として美奈がいる。
「……喜んでくれる……かなぁ?」
「えぇ。……前にミートボールをお弁当に……入れてほしいって、言われたことがあったでしょう?」
「……ん」
「それならば……きっとハンバーグも好きだと……思うわ。それに……美奈はそーくんに、食べてほしくないの?」
「……食べて、ほしい………………明日、頑張る!」
瞳に強い意志を燃やして。
美奈が決意をした。
そうと決まれば、もっとふたりの仲を進展させる方法を教えておこう。
「――あと、君孝くんって名前で呼んでみたら……どうかしら?」
~レビューへのお礼~
んぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?(出張中にレビューが増えていて声を押し殺しながらホテルでひとり喜んでいたしきはらの図)
レビュー17件! ……もうね、嬉しい通り越して「な、何が起こってるんですか!?」状態です(笑
本当にビビってます(; ・`д・´)
かつりゅー様、リア充爆発しろ? ……半田くんのことでしょうか?(すっとぼけ)(笑
レビューありがとうございます!
気絶……させなきゃ!(謎の使命感
「……りあじゅう? ……りあじゅー? …………リアル銃?」(バレットM82A3を構えた江里さんがかつりゅー様を2km先から狙っている図)
すみません感想返し遅れてますが、気にしないでください!





