第78話 切り込み隊長はパンダ
すみませんかなり酔っぱらってます。
推敲しましたが変なところあるかもしれません。
昨日はいきなり江里さんのお家にお邪魔してしまって、そのうえ晩ご飯までいただいてしまった。
途中江里さんにお仕置きをされたりしたけど、振り返ってみれば結構楽しかった。
……そもそも友達の家に行ったのが初めてだったし。
そんなことを考えながら校舎内に入り、階段を昇っていく。
いつもと同じ時間に登校してきたけど、今日はいつもとは違う1日になる。
――芸術鑑賞教室。
今日はなんと授業が一切ないのだ。
午前中は国立の西洋美術館と同じく国立の科学博物館に。
午後はこれまたやっぱり国立の新しい方の劇場でオペラ鑑賞。
授業がないラッキー! と言うのではなく、僕は普通に美術館とか科学博物館が好きで。
静かな空間で自分の気の済むまで色々なものを見れるのが楽しいからだ。
特に僕が今日楽しみにしているのは科学博物館の特別展として開催されている――深海生物展だ。
宇宙よりかは身近で、けれど一般人は決して立ち入れない領域。星の数ほどのまだ見ぬ謎に満ちた生物が暗躍する深い海。
……もうね、想像しただけでワクワクが止まらない。ダイオウイカはメジャー過ぎるので僕は七色に光るウリクラゲが好きだ。ただでさえ見た目もかわいいというのに、放射状に虹色に光るんだよ!? ……ボーっとしながら1日中見ていられる自信がある。
……なんて今日の深海展に想いを馳せながら、油断した状態で教室の引き戸を開け――ッ!?
「――わぁっ!」
「な、なんにゃぁぁぁぁぁぁぁ!?」
引き戸を開けた瞬間だった。
突然目の前に江里さんが現れた。……いや、生えてきた……飛び上がってきたというべきか。
どうやら引き戸の前でしゃがんで待機していたらしく、扉を開けるのと同時に勢い良く立ち上がって僕の眼前に。
……正直驚かしてくるだけならよかったんだけど今日がいつもとは違う1日であるように、江里さんもまた普段とは違った行動をしてきた。
「……おはよう、君孝くん」
勢い良く飛び上がってきたのがまるで幻であったかのように、柔和な微笑みを浮かべて。
たおやかな身のこなしでふわりと僕を抱き寄せてきた。
今まで何度も抱き着かれたことはあったけど、抱き寄せられるのは初めてだった。
これまではハグだったけど、今回のは抱擁といった感じ。
優しく抱き寄せられて僕は江里さんにされるがままの状態で包まれた。
「お、おはようございます……えりさん」
鎖骨辺りに顔を埋めさせられて、頭を撫でられた。
なんだか逆にリラックスしてしまうようなあたたかい抱擁だった。
「……今日の鑑賞教室……」
「……よかったら……僕と一緒に、観ませんか?」
今日は自分たちの好きなペースで観れるので皆はきっと仲のいい友達同士で見学すると思う。
だからって訳じゃないけど、やっぱり江里さんと観たいなという想いが抑えられなくなってつい口にしてしまった。
……あと、江里さんが他の誰かと回っているのを見たくないという僕の自分勝手な思いもあった。
「……ん! 私も君孝くんと、ふたりっきりで観たいなって……思ってたの」
「……あっ、ありがとうございます! 楽しみです」
「私も……すっごい楽しみ」
そこで江里さんが僕を解放してくれた。
盛大な名残惜しさを感じながら離れたところで――肩をポンポンと叩かれた。
……振り向けば半田くんが険しい顔をして、腕を組んで仁王立ちをしていた。
「もう何も言わん……おはようバカップル」
「……おはようございます、半田くん」
「……お、はよう……ございます……半田……くん」
僕の挨拶に続いて江里さんも頑張って挨拶を。
ただ、それだけではなくさらに江里さんは言葉を続けた。
「今日は……君孝くんと……一緒です。ふたりきりです!」
どこか自慢するような声音で。
何故か要らぬ報告をする江里さん。
やけに「ふたりきりです!」というところを強調していた気がする。……なんで?
「なに当たり前なこと言ってるんだ? ……そういや相田に聞きたいことがあるんだが、借りてもいいか?」
「…………1分」
「そんなには掛からんから安心してくれ。何なら計ってくれててもいいぞ?」
「……ん。計る」
前もあったけど……いっつも僕の意思は問われないよね? 別に行くけど。
そして何故か1分という謎の上限を設ける江里さんだった。
「相田ひとつ些細な質問なんだが……」
江里さんから充分離れて声を潜めた半田くんが言いにくそうに一度言葉を切った。
……え? なんだろう? 僕なんかしたかな?
「――相田と江里はいつから付き合ってるんだ?」
「んにゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
お休みなのに会社主催のお祭りに駆り出されて朝から働いてました(無給)
眠さが限界です!
レビューのお礼と、感想返信は明日いたしますね!
お待たせしてすみません(土下座
それでは、おやすみなさい!





