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僕のクラスには校内一有名な美人だけどコミュ障な隣人がいます。  作者: 識原 佳乃
本編後半

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第73話 正真正銘のクールビューティー

 江里さんのお母さんが女神として君臨している商店街で買い物をして。

 普段通り荷物を持って江里さんの(うち)へ。


「えりさん、また明日――」

「――ちょっと待って?」


 玄関の前で荷物を渡そうとしたところで言葉を遮られた。

 なんかあったっけ? とひとり首を傾げていたら、何故か江里さんがインターホンを押した。


 ……鍵持ってるのになんでインターホンを押したんだ?


「……そー……君孝くん」

『……ん』


 江里さんがインターホンのマイクに向かって僕の名前を言ったら、江里さんそっくりの声が返ってきた。

 それに「ん」っていうのも江里さんの口癖と完全に一致してるし、もしかして……、


「……こんにちは。そーくん、でいいのかしら?」


 不意に玄関の扉が開いて、中からもうひとりの江里さんが出てきた。

 正確に言うと多分江里さんのお母さんなんだと思うけど、とにかく姉妹かな? と思ってしまうほどそっくりな容姿だった。


「……はっいっ!」


 なんとか声を絞り出して、改めて江里さんのお母さん(多分)に向き直る。


 腰まである艶やかなストレートの黒髪は江里さんよりも気持ちばかり長くて。

 キリッとした切れ長の目に透き通った黒目が輝き、形の良い眉と長い睫毛が目元を彩る。

 白磁を思わせる肌理の細かい肌に、モデルさんのようにスッと高い鼻と色香を纏ったように薄く光る唇。


 江里さんに大人の女性の魅力を足したような色っぽさを放っていて、直視していると何だかドキドキしてくる。

 それに色んなところが煌いているように見えるのは、きっと神々しさ(オーラ)があふれ出ているからなんだと思う。


 存在感の塊。

 天性の魅力。

 女神の佳容。


 ……色々考えてみて、江里さんのお母さんであることは間違いなかった。


「……そーくんっ!」

「……い、(いひゃ)いで(ひゅ)!」


 圧倒的な存在感に見惚れていたら、頬っぺたを強めに引っ張られた。

 とっさに江里さんの方を見たら、頬をぷくっと膨らませて怒ったフグみたいに丸くなっている。


 ……うん。やっぱり江里さんは無邪気な方が似合うと思う。


「……美奈」


 江里さんのお母さんがそう呼んで、顔を僅かに横に振った。表情はほとんど変わることなく微かに眉がピクリと動いたくらい。……正真正銘のクールビューティーだ。


「…………ん。そ……君孝くん、ごめんなさい」

「はい」


 それを見ていた江里さんはバツの悪そうな顔をしてから僕の頬っぺたをさすり、上目遣いに謝ってきた。……こんな江里さんが見れるなら、むしろもっと引っ張ってほしいと思ってしまったのは言うまでもない。


「……美奈の母親の……江里、結美(ゆみ)です。いつも娘が……ご迷惑ばかり――」

「――お母さんっ!?」


 やっぱり江里さんのお母さんだった。むしろお母さんじゃなかったとしたら、お姉さんにしか見えない。


 江里さんが慌てたようにお母さんの口を塞いで「やめてっ!」と念押ししながら、飛び跳ねていた。


 ……かなり控えめに言ってかわいい。

 女神と女神の共演とか……ここは天国ですか?


「…………」ジー

「…………うぅ ()」プレッシャーに耐えられなくなって手を離した江里さん

「……ん。ようこそ、そーくん……お待ちしておりました」


 ――そして僕は江里さんと、江里さんのお母さんに両脇を挟まれた状態でお家にお邪魔した。


 ……まさか、母さんが「美奈ちゃん、明日はよろしくね」と言っていたのは……このことだったのか! い、いつの間に……。 

~お礼~

 (;゜Д゜)キエェェェェェェッ!?(ベッドから転げ落ちながら)


 ポイント評価なさって下さった方が……300人を突破……だと!?

 ありがとうございます以上にビクビクしてるしきはら。

 ……これなんか盛大なドッキリとかだったりしませんよね!?


 今後もマイペースに頑張りますので、よろしくお願いします!


しきはら よしの

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cool

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