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僕のクラスには校内一有名な美人だけどコミュ障な隣人がいます。  作者: 識原 佳乃
本編後半

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第67話 バチが当たった江里さん

 江里さんバチが当たるの巻。

 ……昨日は色々ありすぎた。

 学校でもそうだったし、放課後(うち)に遊びに来た時のこともだ。

 江里さんと僕と母さんで一緒に晩ご飯を食べて。……ちなみに父さんは間に合わなかった。後で母さんが江里さんが来ていたことを教えたら、死ぬほど悔しがってたらしい……。


 食事中は母さんから根掘り葉掘り僕らの仲を尋ねられて。

 それにどう答えていいのか悩んだ僕らはコミュ障らしく終始沈黙してしまった。

 そんな対応をどう思ったのかは分からないけど、ニヤリと意味深な笑みを浮かべた母さんが「美奈ちゃんのこと、ちゃんとお家まで送ってきなさい」と僕の背をバシバシと叩きながら言った。

 ……言われなくても送っていくつもりだよ! とわざわざ返す気にもなれず、地味に痛かった背中をさすりながら玄関へ。

 最後に江里さんがお礼を言った後に母さんが「美奈ちゃん、明日はよろしくね」などと言っていたような気がするけど、一体あれはなんだったのだろうか?



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



 梅雨の合間の晴れ間。

 そんな言葉がぴったりとあてはまる今日は、雲ひとつない快晴のおかげで早朝だというのに若干暑かった。

 校舎内入ると少しひんやりとしていて、僕はいつも通り人気の無い廊下を歩いて教室へと向かった。


「おは……」


 引き戸を開けたら完全に昨日の再現だった。

 江里さんの席にはバッチリと鞄が掛かっている。

 ……それなのに肝心の江里さんの姿がない。


 僕は警戒しながらそろりと足を踏み出し、昨日江里さんが隠れていた引き戸の両脇を確認した。


 …………い、いない。


 だけどそこにも江里さんの姿はなく、僕は教室内をまんべんなく見渡して怪しいところはないか探った。


 カーテンの裏には……いなかった。

 教卓の下にも……その姿はない。


 どうやらどこかに行っているのだと考えて、警戒モードを解いてから自席に着席しようとした時だった……、


「――わぁっ!?」バタンッ

「――んにゃぁぁぁぁぁ!?」


 僕の背後で大きな物音がしたと思ったら、江里さんの大きな声が。

 ……デジャヴだった。

 驚いた僕は勢い良く振り向いた。

 まず視界に入ってきたのは扉が開け放たれた掃除用具入れのロッカー。

 そしてよく見るとその中に江里さんがすっぽりと納まっていて、両手だけを突き出して零れるような笑みを一面に浮かべていた。


 ぎゃぁぁぁぁぁぁ! 何してるんですか江里さん!? 若干ホラーなんですけど!?


「そーくん、おはよっ!」inロッカー


 ロッカーの中に納まったまま江里さんが手を振りながら朝の挨拶を。

 つられて僕も手を振り返しながら「……おはようございます」と返した。


「びっくり……ドキドキした?」inロッカー

「……はい。凄くびっくり、しました」

「……ん!」inロッカー


 満足したような表情で誇らしそうに頷く江里さんだが、何故かロッカーから出てこようとしない。よほどロッカーが気に入ったのだろうか? 狭いところが落ち着くというのはなんとなく分かるけど……そこバッチイですよ?


 とりあえず江里さんが出てこないので僕は鞄の中身を机へ。


「……んっ! ……んっ!? ……ん゛~~~~っ!!」inロッカー


 それから少し経って江里さんの驚きに満ちたうなり声が聞こえてきたので、机に教科書をしまうのを中断してもう一度振り返ってみた。


 ……ジタバタしてる。江里さんが焦ったようにすっごいジタバタしてる。


 もしかしなくてもロッカーから出られなくなったんだなと、瞬時に理解した。


「えりさん?」

「なっ、なにっ!?」inロッカー

「もしかして……出られない?」


 僕の問いかけに無表情になった江里さんはどこか遠くを見つめて、まるで自分のことではないようにコクリと頷いた。

 悲愴感の漂う瞳は真っ直ぐ僕に向けられていて、無言ながら確かに「たすけてっ!」と目が言っていた。


 そんな江里さんの様子を見て、僕の中の天使と悪魔が囁いた。


 ――日ごろ駄々っ子女神にはやられっぱなしなんだから、たまにはお前から何かしてもいいんじゃないか? と。

~お礼~

 なんとですよ!

 ポイント評価なさって下さった方がいつの間にか250人を突破いしていた訳ですよ!!

 ビックリですよ! 驚愕ですよ! OMGですよ!(ふざけてはいません)


 こんなにも皆さまから評価していただけるとは本当に思ってもいなかったので、若干ビビってるんです(しきはらは小心者)

 今後も頑張りますのでどうかよろしくお願いします!

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cool

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