表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕のクラスには校内一有名な美人だけどコミュ障な隣人がいます。  作者: 識原 佳乃
本編後半

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

65/127

第63話 あぁ^~えりさんがぴょんぴょんしてるんじゃぁ^~

 先に謝っておきます。

 風邪ひいてダルくて仕方がなかったので、急遽ぴょんぴょん(物理)したくなって書きました。

 すみません(土下座

 母さんの目が普段の倍くらい見開かれた。

 効果音は間違いなく、カッ! という感じ。

 加えて瞳が光ったようにも見えた。こちらは、ギラッ! が当てはまる。


「……あらま~! ご丁寧にどうもありがとうね。……ところで、ちょっと待っておいてもらえるかしら?」

「……は、はい!」


 夕飯の支度の途中だったのか、母さんが身に着けていたエプロンを外しながら足早に家の中に戻って行った。


「……えりさん……母さんが色々と……すみませんでした」

「……ん~んっ!」


 すかさず謝ったけど、首を横に振った江里さんはそこはかとなく嬉しそうにしながら言葉を続けた。


「……そーくんの、“お義母さん”……優しそうで……よかったぁ…………」


 言い終わるころには心底ホッとしたような、柔らかい笑みを口元に浮かべて。

 江里さんは僕を見つめてきた。


 ……な、なんだろう? すごいかわいいし、いつも通りの女神にしか見えないんだけど、なんか違和感があったような……?


 純真無垢な光が灯る江里さんの濡れたような瞳。

 見つめていると引き込まれそうになるその真っ直ぐな視線に、僕は違和感は気のせいだったな、と勝手に自己完結した。


「……それなら、よかったです。ところでえりさ――」

「――またせてごめんなさいね! 名前の漢字が分からないから、ここに書いてもらえるかしら!?」


 えりさんは(うち)に何か用があったんですか?

 そう聞こうとしたところで、早歩きで戻ってきた母さんに遮られた。

 母さんの手にはボールペンと紙……というよりか、バインダーにはさまれた書類のようなものが握られていた。


 えりさんの前でバインダーを開き、横から見ていた僕は…………絶叫した!


「かあさぁぁぁぁぁぁん!? ちょっと待って! 僕の見間違えじゃなければそれって……」

「何よ?」


 僕とは対極的なごくごく普通のテンションで返してきた母さん。


 ……いや、母さんおかしいって! なんでそんな普段通りの調子なの!?

 ……えっ? 僕間違ってないよね!? なんか不安になってきたんだけど……。


「――婚姻届……って書いてあるよね!?」


 半分に折りたたまれた書類の左上には確かに、婚姻届と小さく書かれていた。


 ……というか婚姻届なんて初めて見たし、なんでそんな物がそもそも家にあるのか?


 僕の指摘に江里さんも婚姻届であることを理解したらしく……母さんから受け取ったボールペンを強く握って、決意の滲んだ硬い表情で“妻になる人”の欄に名前を書こうとしていぃぃぃぃぃぃぃぃぃッ!?


「えぇぇぇぇぇぇぇりさん!? そんな冗談に付き合う必要、ないですから!!」


 母さんのおふざけに律儀に対応しようとする真面目な江里さんの手を掴んで止めて……、


「母さん!? えりさんは真面目だから、こういうしょうもないこと……しないでくれる!? 漢字は、江戸の江、に里山の里、美奈は美しいに、奈良の奈だから!」


 悪びれた様子のない母さんの手からバインダーごと婚姻届を奪い取った。


 最悪だ! 何てことしてくれたんだ……母さん!

 これでもし江里さんから「求婚男」とか言われたら、即不登校になるよ!? いや、軽く5回は死ぬかもしれない……。


「……なによ? ただの冗談に決まってるでしょう? 場を和ませようとした母さんなりのジョークよ?」


 年甲斐もなく僕らにウィンクをしてくる母さん。……そのウィンクがやけに上手くて若干引いた。

 それとジョークに婚姻届を使うそのセンスにも引いた。ドン引きだよ!


「……なっ! 名前……ちゃんと、書きますっ!」

「だぁぁぁぁッ!? えりさんはもういいから! 漢字……もう教えたから! そんなに真面目に、書こうとしなくて……いいからッ!」

「……か……かくっ!」ぴょん

「なまえ……」ぴょん

「ちゃんと……かくのっ!」ぴょんぴょん


 母さんもジョークだと言っているのに、僕の手から婚姻届を取ろうとしてくる江里さん。仕方がないので取られないように手を目一杯上にあげたら、江里さんがぴょんぴょんとジャンプをして、なんとか取ろうと健気に頑張っていた。


 ――そんな江里さんを見て、僕の心がぴょんぴょんしたのは言うまでもないだろう……。

~レビューへのお礼~

 な、なんてこった!(リアルに咳き込むしきはら)

 9件……9件って!? もしかしてしきはら、このまま風邪が悪化して死ぬんでしょうか!?

 ロード様ありがとうございます!(後方3回転ひねり土下座)

 ロード様にお砂糖の滝を作っていただけるよう、MAXコーヒーを目指して頑張ります!


「……お砂糖の……滝? ……ろ、ロードくん……虫歯に……なっちゃう? ちゃんと……はみがき、しよっ?」(イチゴ味の子供用歯磨き粉と歯ブラシを持って心配そうに首を傾げる江里さん)



 相田くんのお母さんは孫の顔が早く見たい系母上です。

 この機会を逃してなるものかと、考えています。

 婚姻届はそんな理由から、家に大切に保管されていました。……ただの能天気なお母さんじゃありません。

 まだ病み上がりなんですが、明日また歓送迎会があるので、多分更新できません。

 ……風邪ひいたせいでストックがなくなりました(泣

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9月30日双葉社様から発売です!
cool

小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ