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僕のクラスには校内一有名な美人だけどコミュ障な隣人がいます。  作者: 識原 佳乃
本編前半

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第22話 へんじがない。江里さんが ねむっている ようだ。

「……え、江里さん?」

「…………」


 そう問いかけるも返事は一向に返ってこないし、江里さんも僕の肩に寄り掛かったまま動かない。


 い、一体何が起こっているのか!?


「江里さん?」

「…………」

「江里さーん?」

「…………」

「神! 天使! 江里さん!」

「…………」


 何度声を掛けてみてもやっぱり反応がないため、これはおかしぞ、と耳を傾けてみた。


 ……すると、


(すー)…… (すー)……」


 聞こえてきたのは規則正しい女神の寝息だった。


 ……えっ? この状況で江里さんは――寝ているのか!? な、なんで!?


 お昼ごはんを食べて眠くなるのは、まぁ理解できる。

 きっと誰にだって経験のあることだろうし……けど普通そんな急に寝ちゃうかな?


 そこで僕は今日の江里さんの様子を振り返ってみて、何か手掛かりがないか考えてみることにした。


 確か朝一から上機嫌というか、元気だった気がする。

 それなのになんか気怠そうな雰囲気も漂ってて。

 普段はしないような(はなうた)ことをしてたり。 

 目を瞑ってゆらゆらしていたような――あっ!


 そこで僕は気が付いてしまった。


 もしかして江里さん……完徹(オール)したのか?


 完徹(オール)明けと考えればどれも納得がいく。


 上機嫌だったたり、普段しないようなことをしていたのはナチュラルハイによるもので。

 気怠そうだったのは単純に疲労感で。

 目を瞑ってゆらゆらしていたのは、普通に眠気のせいではないのかと。


 そのまま眠らせてあげたい気持ちもあったが、それ以上にもし、この場面を誰かに見られたら!? という恐怖の方が大きかったので、おそるおそる江里さんの肩を掴んで揺すってみた。……肩まで柔らかいだと!?


「えっ! 江里さん! おきて……起きて下さい!」

「……んー」


 するとやっと江里さんに動きがあった。

 頭を起こして離れた江里さんは焦点の合っていない寝ぼけ眼で僕を見つめて「……そうだくん」とだけ呟いた。

 そしてゆっくりと目を擦ってから――今度は僕の太ももに倒れこんできて……俗に言う膝枕状態になった。


 うぎゃぁぁぁぁぁ!! え、江里さんの寝顔が! 女神様の寝顔が僕の目の前にぃぃぃぃぃ!?


(すー)…… (すー)……」


 暫くの間僕が思考停止して固まっていたら、聞こえてきたのはまたしても女神の寝息。


 ……あっ。江里さんが笑ってる。夢の中で何か楽しいことでもあったのかな?


 ――どうやら僕はこの昼休みを江里さんの膝枕として過ごさなくてはならないようだ……。

 ポイント評価して下さった方、どうもありがとうございます!

 励みになります! これからも頑張っていきます!


しきはらよしの

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cool

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