私はおかしい。
ショックだった。
まさか自分がそんなことになるなんて思ってもいなかった。
病院に通うことは考えたくもなかった。
自分で‘‘治せるなら治す‘‘
そう思い、最初は誰にも言わなかった。
というか、言えなかった。
生活に支障が出たまま、半年が経った。
夫と、子供の前では元気に過ごす。
確認行為は、見られないように隠しながら。
でも、ある時夫に確認行為を見られてしまった。
「何してるの?」
「何でもない」
「結構前から思ってたけど、なんか変だよ。」
‘‘気づいてたなら、何かしてよ。‘‘
そう思ったけど、私は何も言わなかった。
その日は、夫もそれ以上何も聞いてこなかった。
おかしいのは自分が一番分かってること。
夫に言われた、‘‘なんか変だよ。‘‘が、頭から離れない。
夫も悪気があって言ったわけではないと思う。
だが、頭から離れない。
その日から、確認行為をするたびに、‘‘私はおかしいんだ。変なんだ。‘‘と、頭の中で自分を責めるようになっていった。
それからまた、半年が過ぎた。
上の子は、保育園に通うようになった。
今度は、時間に追われるようになった。
焦れば焦るほど出る、確認行為。
迫る時間。
毎朝大変だった。
もう限界だった。
私は、やっと夫と自分の母に相談することにした。
全部話した。
もしかしたら、‘‘強迫性障害‘‘かもしれないと。
もう限界だと。
夫は、病院で診断されないと信じられないと言い、それ以上私の症状について聞こうともしなかった。
母は、ちゃんと病院に行って治してほしいと、涙ぐみながら私に言った。
私は泣いた。
たくさん泣いた。
私はおかしい。
変なんだと言い続けて。
それでも私は、病院に行くのが嫌だった。
はっきりと診断されるのが怖かったからだ。
それと、診断されたらどうなるのだろう?
薬を飲んで治療するのだろうか?
そもそも、薬を飲めば治るの?
不安だった。
家族に打ち明けてから、1,2ヵ月が経った。
私は悩んでいた。
毎日が生き地獄だったが、病院に行く勇気がない。
「一緒に治していこう。だから、一回病院に行ってみない?」
母はよくそう言ってくれた。
でも、なかなか前に進めなかった。
そんなあるとき、上の子がこんなことを言った。
「ママは、よくがんばってるね。えらいね!!」
急に笑顔で私に言った。
「よしよし。」
上の子に頭を撫でられた。
その時、私の心の中の鍵が開いた気がした。
私は泣いた。
子供たちのために治したいと、その時初めて思った。
自分のことでいっぱいいっぱいだった私は、大切な光を見失っていた。
私はこの子たちの為に、生きなければならない。
この子たちの笑顔を守りたい、たくさん見たい。
一緒にたくさん笑いたい。
私は病院に行って、治療すると決めた。




