表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
甘く誘う冬の悪魔  作者: まっちゃ
第四週 灰舞う極寒の終幕へ
27/32

2/23 無意味に凍る霜

こんにちは、まっちゃです。

前回と同じような感じです。

うつ伏せになったまま、私は窓の外を観た。久しぶりの雪だ。

――悠くん、死んじゃったのか。

折角、仲良くなれたのになぁ。…悠くんにも、変化があったよね、きっと。

でも…悔しいなぁ。素質はあったのに。組み切れなかったなぁ。


窓に反射した私の背には、翼が生えていた。鳥のようなものではなく、蝙蝠のような翼。

さらに下のほうには尻尾まで生えている。細長く、先端は針のようだ。

私は悪魔だ。――悪魔だった。

獄炎之禍(ごくえんのわざわい)”を蘇らす、生贄を探していた。初めは、ただそれだけだった。

悠くんにあった当初も、ただ、生贄の素質があると、そう思っただけであった。

3年の月日を費やし、やがて悠くんは生贄に相応しい状態になった。


でも、魔王様の元へ連れていくことはできなかった。


理由は主に2つ。

1つ目は”紅羽灯”の存在。

彼女は、悠くんに好意を抱いていた。悠くんもきっと、薄々気づいていたと思う。

3年の時を共に過ごすにつれ、私は彼女の元気にいつしか頼るようになってしまっていた。そして、”罪悪感”を感じてしまった。これが1つ目。

2つ目は…私も、悠くんに惹かれていたのだ。何故、と聞かれてもわからないが、私自身、悠くんに好意を抱いていたのだ。

つい先週、これが上司にバレてしまった。

よって私は獄界に帰ることができなくなった。


――もういいや。


そう、思った。悠くんとは短い期間しか過ごさなかったけど、私が悠くんに影響を与えていたように、私もまた、悠くんに依存していたのだ。

私はもう、悪魔ではない。でも、人間でもない。こんな私を、悠くんなら受け入れてくれたかな。

彼女…灯はどうだろう。


空が曇る。そういえば、今日は雪が強くなるって言ってたっけ。

時計を見やる。学校、もう間に合わないな。でもいいか。たまにはズル休みをしよう。

悠くんとの…3人の思い出に浸っていよう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ