2/23 無意味に凍る霜
こんにちは、まっちゃです。
前回と同じような感じです。
うつ伏せになったまま、私は窓の外を観た。久しぶりの雪だ。
――悠くん、死んじゃったのか。
折角、仲良くなれたのになぁ。…悠くんにも、変化があったよね、きっと。
でも…悔しいなぁ。素質はあったのに。組み切れなかったなぁ。
窓に反射した私の背には、翼が生えていた。鳥のようなものではなく、蝙蝠のような翼。
さらに下のほうには尻尾まで生えている。細長く、先端は針のようだ。
私は悪魔だ。――悪魔だった。
”獄炎之禍”を蘇らす、生贄を探していた。初めは、ただそれだけだった。
悠くんにあった当初も、ただ、生贄の素質があると、そう思っただけであった。
3年の月日を費やし、やがて悠くんは生贄に相応しい状態になった。
でも、魔王様の元へ連れていくことはできなかった。
理由は主に2つ。
1つ目は”紅羽灯”の存在。
彼女は、悠くんに好意を抱いていた。悠くんもきっと、薄々気づいていたと思う。
3年の時を共に過ごすにつれ、私は彼女の元気にいつしか頼るようになってしまっていた。そして、”罪悪感”を感じてしまった。これが1つ目。
2つ目は…私も、悠くんに惹かれていたのだ。何故、と聞かれてもわからないが、私自身、悠くんに好意を抱いていたのだ。
つい先週、これが上司にバレてしまった。
よって私は獄界に帰ることができなくなった。
――もういいや。
そう、思った。悠くんとは短い期間しか過ごさなかったけど、私が悠くんに影響を与えていたように、私もまた、悠くんに依存していたのだ。
私はもう、悪魔ではない。でも、人間でもない。こんな私を、悠くんなら受け入れてくれたかな。
彼女…灯はどうだろう。
空が曇る。そういえば、今日は雪が強くなるって言ってたっけ。
時計を見やる。学校、もう間に合わないな。でもいいか。たまにはズル休みをしよう。
悠くんとの…3人の思い出に浸っていよう。




