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甘く誘う冬の悪魔  作者: まっちゃ
第一週 碧い日陰の溶けぬ雪
1/12

2/1 いつも通りの

こんにちは、まっちゃです。1日1話企画。勝手にやってるだけですが、ひとまず2月中は続けてみようかなと。ご愛読、よろしくお願いいたします。

雪宮悠は、いつもの通りの朝を迎えた。

目覚まし時計の音で目を覚まし、寝ぼけ眼でカーテンを開ける。外は灰色の冬空、淡い光が部屋に差し込む。窓ガラスには昨日の夜の霜が薄く張り付いていて、指先でなぞると冷たい感触が伝わった。


「また、今日も同じか……」

独り言が口をつく。家族は早くに出勤し、友人は学校でそれぞれ忙しくしている。悠の生活は静かすぎるほど静かで、どこか冷たい。だが、彼自身はその冷たさに慣れてしまっていた。孤独も、退屈も、もはや日常の一部だった。


朝食は簡単に済ませ、いつものようにスクールバッグを背負い、家を出る。歩き慣れた道を歩くたび、心の奥で小さなため息がこぼれる。通学路の街路樹も冬の眠りについたように静まり返っている。人々の笑顔も声も遠く、まるで別世界のもののようだ。


教室に入ると、すでに数人が席についていた。悠はいつもの席に腰を下ろす。周囲の喧騒に耳を傾けながらも、心はどこか空を漂っている。窓の外の枯れ枝に小鳥が止まると、その姿にわずかな安らぎを感じる。しかし、それも長くは続かない。心のどこかで、今日も変わらぬ一日が始まったことを知っているからだ。


授業は淡々と過ぎ、昼休みになる。クラスメイトたちは楽しげに話し、教室に笑い声が響く。悠は自分の弁当箱を開け、静かに食べるだけ。隣の席の誰かに話しかけられることもなく、ただ時間だけが過ぎていく。


午後の授業が終わると、冬の空は少しだけ柔らかい光を取り戻していた。悠は足取りも軽くはないまま、家路へと向かう。今日も、特別なことは何一つなかった。ただ、明日もきっと同じだろう――その思いが、胸の奥に小さな冷たさを残す。


そして、悠は気付かない。灰色の空の向こう、冬の風に紛れて、今日の彼の平凡な一日に、そっと何かが近づいていることを。

今日、日曜日でしたね。なんで学校の描写してるんだ?

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