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魔法のない魔法使い ― Parallel Diner ―  作者: 伏木 亜耶


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新たな挑戦~料理革命の代償~

ユナイティア国立料理大学の建設が始まって、二週間。

リナは、大統領府の会議室で、建築図面とにらめっこしていた。


「厨房は最低でも二十室必要。それぞれに温度制御設備、換気システム、そして――」


「リナ先生」

ジョン・スミスが、分厚い書類を抱えて入ってきた。

「入学希望者のリストです」

「ありがとう。どのくらい?」

「一万二千人です」

「...は?」


リナは、書類を受け取った。目を疑う数字が並んでいる。

「嘘でしょ...定員は五百人のはずよ...」

「それが現実です」ジョンが苦笑した。「討論会以降、料理への関心が爆発的に高まっています」


リナは、頭を抱えた。

「これ、どうやって選考するのよ...」

「それだけではありません」

ジョンが、別の書類を差し出した。

「これは?」

「栄養カプセル製造業界からの、抗議文です」


リナは、書類を開いた。


『料理の普及は、五百年の栄養科学の否定である』

『栄養カプセル産業の崩壊は、国家経済を破綻させる』

『料理大学への予算配分は、税金の無駄遣いである』


リナは、ため息をついた。

「まあ、予想はしてたけど...」

「さらに」ジョンが三つ目の書類を出した。

「まだあるの!?」

「保守派の市民団体からの請願書です。『伝統的な栄養カプセル生活を守れ』『料理は危険で非効率的だ』『子供に火を使わせるな』...などなど」

リナは、机に突っ伏した。

「もう無理...誰か助けて...」

その時、扉が開いた。


「リナ!」

エミリーとクロエが、息を切らして飛び込んできた。

「どうしたの? 二人とも」

「大変なんです!」エミリーが叫んだ。「メディアが、厨房の前に百人以上集まってて!」

「え?」

「みんな、リナの料理を食べたいって!」クロエが続けた。「警備隊が抑えてますけど、このままじゃ...」

リナは、立ち上がった。

「ちょっと見てくるわ」


厨房の前は、まるで戦場だった。

報道陣、一般市民、さらには他国の外交官まで――数百人が押し寄せていた。


「リナ先生! 一言お願いします!」

「料理を食べさせてください!」

「私の子供が病気なんです! 助けてください!」


リナは、その光景に呆然とした。

「これ...どうすればいいのよ...」

警備隊長が、リナに近づいてきた。

「リナ先生、とりあえく中へ。このままでは危険です」

「でも...」

「お願いです!」

リナは、渋々厨房に戻った。


扉を閉めると、外の喧騒が少し遠のいた。

リナは、壁に背を預けて、深く息を吐いた。

「...私、何か間違ったことしたかな」


クロエが、リナの隣に座った。

「間違ってないですよ」

「でも...」

「リナは、正しいことをした。ただ、世界がついてくるのに時間がかかってるだけです」


エミリーも座った。

「クロエの言う通りです。変化には、必ず痛みが伴います。でも、それを乗り越えないと、本当の変革は起きません」


リナは、二人を見た。

「...ありがとう。あなたたちがいてくれて、本当に助かるわ」

その時――

「リナ・ナツメはいるか!」

厨房の扉が、勢いよく開いた。


入ってきたのは、三十代半ばの男性。

身長は190センチ近くある。がっしりした体格。そして、鋭い目つき。

彼の後ろには、コックコートを着た五人の若者たちが並んでいる。


「あなたは...?」

男性は、リナの前に立った。

「俺の名はマックス・レッドフィールド」

彼は、胸を張った。

「旧ユナイティア料理学校、最後の卒業生だ」

「最後の...?」

「ああ」マックスが頷いた。「五百年前、料理が禁止される直前に卒業した、最後の料理人の子孫だ。俺の家系は、五百年間、密かに料理の技術を守り続けてきた」


マックスは、リナを睨みつけた。

「そして今、俺は聞いた。『ユナイティア国立料理大学』の校長に、よそ者が就任したと」

「よそ者...」

「お前は、異世界人だろう。この国の料理の歴史を知らない。この国の食材を知らない」


マックスは、声を荒げた。

「そんな奴が、なぜ校長なんだ!」

リナは、静かに答えた。

「あなたの言う通り、私はよそ者よ。でも、大統領に頼まれた。断る理由はなかったわ」

「傲慢だな」

マックスは、鼻で笑った。

「いいだろう。なら、実力で証明してもらおう」

マックスは、リナに指を突きつけた。

「料理対決だ。お前が勝てば、俺は何も言わない。でも、俺が勝ったら――」

マックスは、不敵に笑った。

「校長の座、俺にもらうぜ」

厨房が、静まり返った。

リナは、しばらくマックスを見ていた。


それから――

「いいわよ」

「リナ!」エミリーとクロエが同時に叫んだ。

「大丈夫」

リナが二人を制した。

「どうせいつかは、こういう挑戦を受けることになってた」


リナは、マックスを見た。

「条件は?」

「シンプルだ」

マックスが答えた。

「テーマ食材を使って、一品作る。審査員は、大統領と医療チーム。評価基準は、味、栄養価、そして――」


マックスは、笑った。

「科学的根拠だ。お前の得意分野で勝負してやる」

リナは、手を差し出した。

「受けて立つわ」


マックスは、その手を握った。

「三日後、この厨房で。逃げるなよ」

「逃げないわ。逃げたことないもの」

二人は、睨み合った。

火花が散るような緊張感。


マックスたちが去った後、エミリーが心配そうに言った。

「リナ、大丈夫ですか? あの人、本物の料理人みたいですよ...」

「見た感じ、かなりの腕前です」

クロエも言った。

「筋肉の付き方から、長年包丁を握ってるのがわかります」

「わかってるわよ」

リナが答えた。

「でも、やるしかないでしょ」


リナは、窓の外を見た。

「それに...気になることがあるの」

「気になること?」

「彼、『五百年間、密かに料理の技術を守り続けた』って言ったでしょ」

「ええ」

「つまり、料理が違法だった時代も、ずっと料理を作り続けてきた」


リナは、振り返った。

「どうやって? 食材は? 厨房は? そして――なぜ捕まらなかったの?」


エミリーとクロエが、顔を見合わせた。

「確かに...おかしいですね」

「何か、裏がある」

リナが呟いた。

「でも、今はそれを考えてる暇はないわね」


リナは、エプロンを手に取った。

「三日後の対決に向けて、準備しないと」

「私たちも手伝います!」

エミリーが言った。

「当然です」

クロエも頷いた。

「リナの勝利は、私たちの勝利ですから」

リナは、二人に微笑んだ。

「ありがとう。じゃあ、作戦会議よ」


【化学コラム①:料理の系譜と技術継承】

料理技術の継承は、人類史において極めて重要だった。

文字が発明される前から、料理の知識は口伝えで受け継がれてきた。


「この植物は食べられる」

「この温度で焼くと美味しい」

「この組み合わせは毒になる」


――こうした情報が、世代を超えて伝えられた。

興味深いのは、料理技術が「暗黙知」として存在することだ。


例えば、パン職人の「生地の感触」。

これは、数値では表現しきれない。湿度、温度、小麦粉の種類――無数の変数を、職人は手の感覚で判断する。

科学的には、これは「経験による統計的学習」だ。何千回も生地をこねることで、脳が最適な状態を学習する。


しかし、その知識を言語化するのは極めて難しい。

だからこそ、料理技術の継承には「師匠と弟子」という関係が重要になる。見て、触って、失敗して――身体で覚える。

マックスが「五百年間、技術を守り続けた」と言ったのは、こうした暗黙知の継承があったということだ。

しかし、それは同時に、外部に開かれていない「閉じた知識」でもある。

リナが目指すのは、この暗黙知を「形式知」に変換すること――つまり、科学的に説明し、誰もが学べる形にすることだ。

――――


その夜、リナは一人で厨房に残っていた。

テーブルには、ユナイティアの食材リストが並んでいる。

「この国の食材...私、まだ全然知らないのよね」


リナは、リストを眺めた。

見たこともない野菜、聞いたこともない穀物、不思議な色の果物――

「日本の食材とは、全然違う...」


その時、扉がノックされた。

「はい」

入ってきたのは、意外なことに――ドクター・ハリソンだった。

「ハリソン博士...こんな時間に」

「リナ先生、少しお時間よろしいですか?」

「ええ、もちろん」


ハリソンは、大きな箱を抱えていた。

「これは?」

「マックス・レッドフィールドについて、調べました」


ハリソンは、箱をテーブルに置いた。

「彼の言った通り、レッドフィールド家は、旧料理学校の卒業生の子孫です。しかし――」

ハリソンは、古い写真を取り出した。

「この家系、ただの料理人じゃない」


写真には、豪華な邸宅が写っていた。

「レッドフィールド家は、五百年前、栄養カプセル産業の創設に関わった一族なんです」

「え...?」

「つまり」

ハリソンが続けた。

「彼らは、料理を禁止する側にいた。なのに、密かに料理技術を守り続けていた」


ハリソンは、リナを見た。

「矛盾してますよね?」

リナは、写真を見つめた。

「...わかったわ」

「何がです?」

「彼らは、料理を『独占』したかったのよ」


リナは、立ち上がった。

「一般市民からは料理を奪い、栄養カプセルを売る。

でも、自分たちは密かに料理を楽しむ。

そして、その技術を一族だけで守る」


リナの目が、鋭くなった。

「つまり、マックスは、料理の民主化を望んでない。自分たちだけの特権として、守りたいんだわ」

ハリソンは、頷いた。

「恐らく。だから、あなたが『誰でも学べる料理大学』を作ろうとしているのが、気に入らないんでしょう」


リナは、深く息を吐いた。

「...余計に、負けられなくなったわね」


三日後、対決当日。

大統領府の大講堂が、再び人で埋まった。


舞台の上には、二つの厨房ブースが設置されている。

左側に、リナ、エミリー、クロエ。

右側に、マックスと彼の弟子たち。

司会者が、マイクを手に立った。


「皆様、本日は歴史的な料理対決にお越しいただき、ありがとうございます!」

会場から、拍手と歓声。

「本日のテーマ食材は――」

司会者が、布を取った。

そこには、大きな魚が置いてあった。


「ユナイティアン・シーバス! この国の近海でしか獲れない、幻の高級魚です!」

リナは、魚を見た。

銀色の鱗。引き締まった身体。


「...見たことない魚ね」

「当然だ」

マックスが笑った。

「お前、この国に来て一ヶ月だろ? この魚の調理法、知らないだろ?」

「確かに知らないわ」リナが答えた。

「でも――」


リナは、魚に近づいた。目を細めて、観察する。

鱗の大きさ、鰭の形、身体の比率――

「白身魚ね。脂は少なめ。タンパク質含量は高い」


リナは、魚の目を見た。

「新鮮。死後硬直前。つまり、まだATP(アデノシン三リン酸、C₁₀H₁₆N₅O₁₃P₃)が残ってる」


リナは、鰓を開いた。

「鰓の色は鮮紅色。酸素供給が良好だった証拠」


リナは、マックスを見た。

「この魚、スズキの仲間でしょ? なら、調理法は推測できるわ」

マックスの顔が、わずかに険しくなった。

「...ほう」

「審査員の皆さん」

リナが、審査席に向かって言った。


「今から、私は初めて見る食材を、科学的分析に基づいて調理します。これが、『料理科学』の力です」

リナは、エプロンを締めた。

「マックスさん、あなたは五百年の伝統と経験がある。私には、それがない」


リナは、微笑んだ。

「でも、私には科学がある。さあ、どちらが優れているか――証明しましょう」

司会者が、タイマーを掲げた。

「制限時間は、二時間! それでは――」

「スタート!」


マックスは、即座に動いた。

魚を手に取り、一瞬で三枚におろす。

その包丁さばきは、まさに芸術だった。

「速い...」エミリーが呟いた。

「経験の差ですね」


クロエが言った。

「あれは、何千回と繰り返した動きです」

リナは、落ち着いていた。

「エミリー、デジタルスケール」

「はい!」

リナは、魚の重量を測った。

「1.8キログラム。水分含量は約75%と推定。タンパク質は20%、脂質は3%」


リナは、計算を始めた。

「加熱による重量減少を15%と仮定すると...最終重量は約1.5キログラム...」

「クロエ、温度計」

「どうぞ」


リナは、オーブンの温度を設定した。

「180℃、15分。その後、140℃で10分の低温調理」

リナは、魚をさばき始めた。

マックスほど速くはないが、正確だった。


「リナ」

エミリーが心配そうに言った。

「マックスさん、もう魚をマリネしてます...」

「見えてるわ」

リナは、自分のペースを崩さなかった。

「焦らない。科学は、急がない」


【化学コラム②:魚の鮮度判定と化学変化】

魚の鮮度は、化学的に判定できる。


死後硬直: 魚が死ぬと、筋肉中のATP(アデノシン三リン酸)が分解され、アクチンとミオシンが結合する。

これが死後硬直だ。

この状態の魚は、まだ「新鮮」と言える。


死後硬直の解除: 数時間から数日後、タンパク質分解酵素が働き、硬直が解ける。

この段階で、魚は最も美味しくなる。

これを「熟成」と呼ぶ。


腐敗の開始: さらに時間が経つと、細菌が増殖し、タンパク質が分解されてアミン類(NH₂R)が生成される。

これが「生臭さ」の原因だ。

特にトリメチルアミン((CH₃)₃N)は、強烈な魚臭の主成分。


鮮度判定のポイント:


目: 透明で膨らんでいる = 新鮮

鰓: 鮮紅色 = 新鮮 / 褐色 = 古い

身: 弾力がある = 新鮮 / 柔らかい = 古い

臭い: 海の香り = 新鮮 / アンモニア臭 = 腐敗


リナは、これらの指標を瞬時に判断していた。

――――――――


一時間経過。

マックスは、すでに魚を焼き上げ、ソースの最終調整に入っていた。

一方、リナは、まだ魚をオーブンで調理中。


「リナ先生、大丈夫でしょうか...」審査席のドクター・ジョンソンが心配そうに呟いた。

「信じましょう」

大統領が答えた。

「彼女は、必ず何かを見せてくれる」


リナは、オーブンから魚を取り出した。

「クロエ、中心温度は?」

クロエが、デジタル温度計を刺した。

「63℃です」

「完璧」


リナは、魚を皿に盛り始めた。

そして――

「エミリー、あれを」

エミリーが、小さなビーカーを手渡した。

「これは...?」

「特製ソース。ユナイティアの柑橘類を分析して、作ったわ」

リナは、ソースを魚にかけた。

「完成」


司会者が、タイマーを止めた。

「時間です! 両者、調理を終了してください!」


マックスは、自信満々の表情で皿を審査席に運んだ。

「これが、レッドフィールド家五百年の技術だ」

皿には、完璧に焼かれた魚が載っていた。

表面は黄金色。

付け合わせの野菜も、美しく配置されている。

審査員たちが、一口食べた。


「...美味い」

「素晴らしい!」

「この焼き加減、完璧です!」


マックスは、勝ち誇った笑みを浮かべた。


次に、リナの皿が運ばれた。

一見、シンプル。

焼かれた魚に、透明なソース。


審査員たちが、一口食べた。

そして――

沈黙。

長い、長い沈黙。


ドクター・ジョンソンが、震える声で言った。

「これは...」

大統領が、目を閉じた。

「...信じられない」


ハリソン博士が、立ち上がった。

「リナ先生! この味は!」


リナは、静かに答えた。

「ユナイティアン・シーバスの、本来の味です」

「本来の...味?」

「ええ」

リナが説明を始めた。

「マックスさんの料理は、確かに美味しい。技術も完璧。でも――」


リナは、マックスを見た。

「あなたの料理は、『美味しく見せる』ことに特化しすぎてる。強い味付け、香ばしい焼き色――それは、素材の味を『覆い隠す』技術よ」

マックスの顔が、強張った。


「私は、違うアプローチを取った」

リナが続けた。

「この魚の化学組成を分析し、最も栄養素を損なわず、かつ旨味成分を最大化する調理法を計算した」

リナは、審査席を見た。


「結果、低温調理で筋繊維を破壊せず、細胞内の旨味成分(グルタミン酸C₅H₉NO₄、イノシン酸C₁₀H₁₃N₄O₈P)を保持。ソースは、この国の柑橘類のクエン酸(C₆H₈O₇)で、魚の生臭さの原因であるトリメチルアミン((CH₃)₃N)を中和」

リナは、微笑んだ。

「つまり、『科学的に最適化された、素材本来の味』です」

会場が、どよめいた。


マックスは、歯を食いしばった。

「...認めない」

「マックスさん」

リナが、静かに言った。

「あなたの技術は、素晴らしい。五百年の伝統は、本物よ」


リナは、マックスに近づいた。

「でも、その技術を、あなただけのものにしておくのは、もったいない」

「何...?」

「一緒に教えましょう」

リナが手を差し出した。

「あなたの伝統技術と、私の科学的アプローチ。両方を組み合わせれば、もっと素晴らしい料理教育ができるはず」


マックスは、リナの手を見た。

「...俺を、料理大学に招くのか?」

「教授として」

リナが答えた。

「『伝統調理技術』の教授。どう?」

マックスは、しばらく黙っていた。


それから――

「...条件がある」

「何?」

「俺の弟子たちも、全員受け入れろ」

「もちろん」

「それと、レッドフィールド家の秘伝のレシピを、すべて公開する」

「本当に!?」


マックスは、苦笑した。

「...お前に会って、わかった。料理は、独占するものじゃない」

マックスは、リナの手を握った。


「一緒に、次の世代を育てよう」

会場が、大きな拍手に包まれた。

【今回の化学式解説】

ATP(アデノシン三リン酸): C₁₀H₁₆N₅O₁₃P₃

生体のエネルギー通貨。死後、分解されて死後硬直を引き起こす。

グルタミン酸: C₅H₉NO₄

旨味成分の代表格。魚や肉に多く含まれる。

イノシン酸: C₁₀H₁₃N₄O₈P

魚由来の旨味成分。グルタミン酸と相乗効果を持つ。

トリメチルアミン: (CH₃)₃N

魚の生臭さの主成分。鮮度が落ちると増加する。

クエン酸: C₆H₈O₇

柑橘類に含まれる有機酸。トリメチルアミンを中和し、魚臭を消す。


【今回の簡単レシピ:白身魚の低温ロースト】

材料:

白身魚(鯛、スズキなど) 1切れ

塩 少々

レモン汁 小さじ1

オリーブオイル 大さじ1


作り方:

魚に塩を振り、10分置く(浸透圧で余分な水分を出す)

表面の水分をキッチンペーパーで拭く

オーブンを180℃に予熱

魚にオリーブオイルを塗る

180℃で10分焼き、その後140℃で5分

仕上げにレモン汁をかける


ポイント: 中心温度が63℃になるように調整すると、タンパク質が適度に変性し、しっとりとした食感に! レモン汁のクエン酸が、魚臭を中和します。

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