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魔法のない魔法使い ― Parallel Diner ―  作者: 伏木 亜耶


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港町の化学式魔女~C₆H₁₂O₆(グルコース)との遭遇~

「おやっさん、また顔色悪いわよ」


港町の一角、『ナツメ亭』の暖簾をくぐった漁師の田中に、リナ・ナツメは開口一番そう告げた。

二十七歳、料理人。身長160センチ、黒髪をポニーテールにまとめ、エプロン姿で立つ彼女の目は、まるでレントゲンのように田中の体を見透かしていた。

「え、そうか?ちょっと疲れてるだけだと思うんだが・・・」

「ちょっとじゃないわ。目の下のクマ、唇の色、それに」リナは鼻をひくつかせた。「汗のにおい。典型的なビタミンB₁欠乏症ね」

「び、ビタミン?」

「チアミン。化学式はC₁₂H₁₇N₄OS⁺。糖をエネルギーに変換するのに必須の補酵素よ」


リナは厨房に消えると、手際よく鍋を火にかけた。豚肉、ニンニク、ニラ。フライパンで強火で炒める音が店内に響く。

「あのね、おやっさん。あんた最近、インスタントラーメンばっかり食べてるでしょ」

「な、なんでわかるんだ!?」

「炭水化物ばかり摂取すると、それを代謝するためにビタミンB₁が大量に消費される。でも精製された小麦粉にはB₁がほとんど含まれてない。つまり」

リナは丼に盛ったご飯の上に、ニラ豚炒めを豪快に乗せた。

「エネルギー源だけあって、それを燃やすマッチがない状態。だから疲れるのよ。はい、ニラ豚丼。豚肉にはビタミンB₁が豊富。ニンニクのアリシンがB₁の吸収を促進する。これで体内のクエン酸回路が正常に回り始めるわ」

「く、クエン酸回路?」

「細胞内でATP――アデノシン三リン酸を産生するシステムよ。ATPは体のエネルギー通貨。これがないと人間は動けない。魔法じゃないわ、化学よ!」

田中が恐る恐る箸をつけると、その目が見開かれた。

「うめえ・・・! なんだこれ、体が軽くなる気がする・・・!」

「気がするんじゃなくて、実際に軽くなってるのよ。20分もすれば効果を実感できるはずよ」

リナは得意げに腕を組んだ。


カウンター席で丼をかき込む田中を見ながら、リナは小さく微笑んだ。父が生きていた頃から通ってくれている常連客。漁に出る度に体を酷使し、食事は適当。そんな田中の体調管理も、今やリナの仕事の一部だった。

「リナちゃん、本当にすげえな。医者にも行ったんだが、どこも悪くないって言われたんだ」

「そりゃそうよ。病気じゃないもの。栄養の偏り。現代医学は病気は見つけられるけど、未病は見逃しがちなのよ」

「み、未病?」

「病気になる一歩手前の状態。東洋医学の考え方ね。でもそれも化学式で説明できるわ。ビタミンB₁が欠乏すると、ピルビン酸がアセチルCoAに変換できなくなって、クエン酸回路が回らない。結果、ATPが作られず、疲労物質の乳酸が蓄積する。C₃H₆O₃――これが乳酸の化学式」

「・・・なんか呪文みてえだ」

「呪文じゃないわよ! 科学よ!」


昼下がり、次の客は予備校帰りの女子高生、美咲だった。

「あら美咲ちゃん、また肌荒れひどくなってない?」

「えっ、わ、わかります? 最近ファンデーション塗っても隠せなくて・・・」

リナは美咲の顔に近づき、じっと観察した。まるで宝石鑑定士がダイヤを見るような真剣な眼差し。

「ニキビの位置、口周り。唇の端が切れてる。それに爪が・・・ああ、白い斑点がある。髪のツヤもない。これは・・・」

「リナさん、私の顔そんなにヤバいですか!?」

「ヤバいわね。複合的な栄養不足。まず亜鉛――化学記号Znは、皮膚の新陳代謝に必須のミネラル。300種類以上の酵素の構成成分で、これが不足すると細胞分裂が正常に行われない。次にビタミンC――C₆H₈O₆は、コラーゲン合成に不可欠。コラーゲンは皮膚の真皮層を構成するタンパク質で、これがないと肌は弾力を失う」

美咲は目を白黒させている。

「それから・・・」リナは美咲の手を取り、爪を見た。「鉄分も足りてないわね。爪の反り、貧血の兆候。鉄――Feは、ヘモグロビンの構成成分。ヘモグロビンは酸素を運ぶタンパク質で、化学式はC₂₉₅₂H₄₆₆₄O₈₃₂N₈₁₂S₈Fe₄。まあこれは覚えなくていいけど」

「お、覚えられるわけないです・・・」

「とにかく! あんた最近、ダイエットしてるでしょ?」

美咲がビクッと体を震わせた。

「な、なんで・・・」

「カロリー制限だけのダイエットは最悪よ。確かに体重は減るかもしれないけど、必要な栄養素まで削ってる。結果、代謝が落ちて痩せにくくなるし、肌も髪もボロボロ。そんな状態で綺麗になれると思う?」

「で、でも・・・痩せないと・・・」

「痩せる前に、まず健康になりなさい! 健康的に痩せるには、必要な栄養を摂った上で、適切なカロリー管理をするの。順番が逆なのよ!」


リナは厨房に飛び込んだ。

包丁が俎板を叩く音。フライパンが火にかけられる音。そして、食欲をそそる香りが店内に広がる。

「はい、美咲ちゃん特製ランチ!」

テーブルに並べられたのは、色とりどりの料理だった。

「まず、牡蠣のレモンソテー。牡蠣は亜鉛の宝庫で、100gあたり13.2mg含まれてる。成人女性の1日の推奨量が8mgだから、これだけで十分。レモンのビタミンCが亜鉛の吸収を促進する。キレート作用って言うんだけど、金属イオンを有機酸が包み込んで吸収しやすくする反応よ」

「き、キレート・・・」

「次、温野菜サラダ。ブロッコリー、パプリカ、人参。ブロッコリーはビタミンCが100gあたり120mg。レモンより多いのよ。パプリカは赤と黄色で栄養素が違って、赤はβ-カロテンが豊富で体内でビタミンAに変換される。黄色はビタミンCとルテインが多い」

「・・・リナさん、なんでそんなに詳しいんですか?」

「医学部にいたからね。ただ途中でやめちゃったけど」リナは少し表情を曇らせた。「でも、知識は無駄にならなかったわ」


そして、最後の一品。

「鉄分補給に、レバーとほうれん草の炒め物。レバーは鉄の吸収率が高いヘム鉄。ほうれん草は非ヘム鉄だけど、ビタミンCと一緒に摂ると吸収率アップ。だからレモン汁をかけてある。それと・・・」

リナは小さな小鉢を差し出した。

「デザートに、キウイとイチゴのヨーグルト。キウイは1個で1日分のビタミンCが摂れる。イチゴはビタミンCに加えて葉酸――C₁₉H₁₉N₇O₆も豊富。葉酸は細胞分裂に必要なビタミンで、特に女性には重要よ」

美咲は圧倒されていた。

「こ、こんなに食べたら・・・太ります・・・」

「太らないわよ! 計算してみなさい。牡蠣は低カロリー高タンパク、野菜は食物繊維が豊富で満腹感を得られる。レバーも少量だから大丈夫。全部合わせても500kcal程度。むしろ、これくらい食べないと体が動かないわ」

「・・・本当に?」

「本当よ! 魔法じゃないわ、化学よ! カロリー計算と栄養素計算は別物。質の良い栄養を摂れば、体は勝手に最適化される。それが生化学の基本原理なの!」


リナの熱弁に押され、美咲は恐る恐る箸を伸ばした。

一口、二口。

「・・・おいしい」

「でしょ?」

「すごく・・・おいしい・・・!」

美咲の目に涙が浮かんだ。

「私、ずっと・・・カロリーメイトとサラダチキンばっかり食べてて・・・美味しいものを食べるのが怖くて・・・」

「バカね」リナは優しく微笑んだ。「美味しいものを食べるのは、生きる喜びの一つよ。それを奪ってまで痩せる意味なんてないわ。健康で、綺麗で、幸せになりなさい。全部、同時に叶うわよ」

美咲は泣きながら料理を平らげた。


夕方。

店の営業を終え、リナは厨房でまかないを作っていた。今日の残り物で作る炊き込みご飯。椎茸、人参、鶏肉、油揚げ。

「ふう・・・今日も疲れたな」

カウンターに座り、お茶を飲む。

港町の夕暮れは美しかった。オレンジ色に染まる空、海に映る光、漁船のエンジン音。

父が生きていた頃と変わらない景色。

「お父さん・・・私、ちゃんとやれてるかな」

医学部を辞めてこの店を継いだ時、父は何も言わなかった。ただ「お前の好きにしろ」と。

半年後、父は心臓発作で急逝した。

リナは後悔した。もっと早く医学の知識を料理に活かせば、父を救えたかもしれない。

でも、過去は変えられない。

だから、リナは誓った。

この店に来る人々を、料理で救うと。

医者ができないことを、料理人がやると。

「・・・大げさかな」

リナは自嘲気味に笑った。


その時――

窓の外が、光った。

「・・・え?」

リナは立ち上がり、窓に駆け寄った。

港の上空に、巨大な光の円環が出現していた。まるで虹色のオーロラが渦を巻いているような、この世のものとは思えない光景。

「なに・・・あれ・・・」

光はゆっくりと脈動している。そして――

その中から、何かが現れた。

黒い影。いや、人の形をしたもの。

一人、二人、三人・・・

次々と光の円環から人影が降りてくる。

そして、その人影たちは――

真っ直ぐにリナの店に向かって歩いてきた。

「・・・嘘でしょ?」

リナは信じられない光景を目の当たりにしていた。

人影たちは、全員が黒いスーツを着ていた。男性も女性も、まるで葬式にでも行くかのような格好。そしてその顔は・・・

無表情だった。


笑顔も、怒りも、悲しみも、何もない。まるで感情を失った人形のような顔。

一行の先頭を歩く男性が、『ナツメ亭』の扉を開けた。

カランカラン、と入り口のベルが鳴る。

「・・・いらっしゃいませ」

リナは反射的に挨拶した。

男性は、リナをじっと見つめた。その目には、何か切羽詰まったものが宿っていた。

「あなたが・・・リナ・ナツメさんですか?」

「そ、そうですけど・・・」

「初めまして。私はユナイティア合衆国特使、ジョン・スミスと申します」

「ユナイティア・・・?」

「並行世界の国家です」

「・・・は?」

リナは思考が停止した。

並行世界? この人たち、何を言ってるの?

「突然のことで混乱されているでしょう。しかし、時間がありません。我が国の大統領が・・・」

ジョンは深刻な表情で続けた。

「死にかけているのです」

「・・・え? それって、救急車呼んだほうが・・・」

「いいえ。あなたにしか救えません。リナ・ナツメさん、あなたの能力が必要なのです」

「能力って・・・私、ただの料理人ですけど?」

「いいえ」ジョンは首を振った。「あなたは『魔法使い』です。我々の世界では、失われた魔法を使える唯一の存在――」

「ちょっと待って!」リナは手を上げた。「魔法使いって・・・あのね、私がやってるのは魔法じゃなくて化学なのよ! 栄養学と生化学! 科学的根拠に基づいた――」

「それが魔法なのです」

ジョンの言葉に、リナは絶句した。


「我々の世界では、500年前に『料理』という技術が失われました。全国民が政府配給の栄養カプセルで生活しています。味覚は退化し、火を使う調理は違法です」

「・・・料理が、ない?」

「はい。ですから、あなたのような『料理魔法使い』は、我々にとって奇跡なのです」


リナは頭を抱えた。

なんだこの展開。

並行世界? 料理が違法? 大統領が死にかけてる?

あまりにも非現実的すぎる。


でも・・・

リナは窓の外を見た。港の上空には、まだ光の円環が輝いていた。

あれが現実なら・・・この人たちの話も、現実かもしれない。

「・・・わかりました」

リナは深呼吸して、覚悟を決めた。

「詳しく話を聞かせてください。大統領の症状、これまでの治療、食生活・・・いえ、栄養カプセルの成分表も必要ね」

ジョンの顔に、初めて感情が浮かんだ。

安堵の表情だった。

「ありがとうございます! では、こちらのデータを・・・」

ジョンが差し出したタブレット端末には、膨大な医療データが表示されていた。

リナはそれを受け取り、スクロールし始める。

血液検査、画像診断、遺伝子解析・・・すべて正常値。

「・・・おかしいわね。これ、全部正常じゃない」

「そうなのです。すべての数値は正常。しかし、大統領は日に日に衰弱し、もはや意識も朦朧としている。我が国の医師団は完全にお手上げなのです」

リナは画面を凝視した。


そして・・・あることに気づいた。


「・・・これ」

「はい?」

「栄養カプセルの成分表・・・完璧すぎる」

「完璧? それは良いことでは?」

「いいえ」リナは首を振った。「完璧すぎるのは、逆に不自然なのよ。人間の体は、そんなに単純じゃない。栄養素は単体で機能するんじゃなくて、相互に作用し合って初めて効果を発揮する。それに・・・」

リナは成分表を指差した。

「これ、全部合成栄養素でしょ? 天然の食品由来じゃない。合成ビタミンと天然ビタミンは、化学式は同じでも立体構造が違う場合がある。吸収率も、代謝経路も変わってくる。そして何より・・・」

リナは確信を持って言った。

「腸内細菌が、全滅してるんじゃない?」

ジョンが息を呑んだ。

「・・・なぜ、それを?」

「食物繊維がないもの。この栄養カプセル、炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル・・・すべて含まれてる。でも、食物繊維がない。食物繊維は栄養素としては『不要』とされてきたけど、実は腸内細菌の餌なのよ。これがないと、腸内細菌は生きられない」

「それが・・・大統領の病の原因ですか?」

「可能性は高いわ。腸内細菌叢が崩壊すると、ビタミンKやビタミンB群の一部が体内で合成できなくなる。それに、短鎖脂肪酸も産生されない。短鎖脂肪酸は大腸粘膜の栄養源で、これがないと腸のバリア機能が低下する。結果、全身に炎症が広がり・・・」

リナは言葉を切った。


「栄養は摂ってるのに、使えない。満腹なのに、飢餓状態。そういうことね」

「・・・治せますか?」

ジョンの声は震えていた。

リナは、ゆっくりと頷いた。

「やってみるわ。ただし、条件がある」

「なんでも!」

「あなたたちの世界に、私の厨房道具と食材を全部持っていく。火を使う許可も必要。それから・・・」


リナは真剣な目でジョンを見た。

「料理を否定しないこと。これは魔法じゃない。科学よ。その前提を、絶対に忘れないで」


「・・・わかりました」

ジョンは深く頭を下げた。

「リナ・ナツメさん、我が国の大統領を・・・いえ、我が国の人々を救ってください」

リナは、父の形見のエプロンをぎゅっと握りしめた。

並行世界。料理のない世界。

そこで、自分に何ができるのか。

わからない。


でも――

「やってやるわよ。料理の力、見せてあげる」

リナ・ナツメの、新たな戦いが始まろうとしていた。

【今回の化学式解説】


ビタミンB₁(チアミン) - C₁₂H₁₇N₄OS⁺


糖質をエネルギーに変換する際に必要な補酵素。不足すると疲労感、食欲不振、脚気などの症状が現れる。豚肉、玄米、豆類に多く含まれる。クエン酸回路でアセチルCoAの生成に関与。


ATP(アデノシン三リン酸)


細胞のエネルギー通貨。クエン酸回路(TCAサイクル)で産生され、筋肉運動や神経伝達など、あらゆる生命活動に使用される。ADP(アデノシン二リン酸)に分解される際にエネルギーを放出。

乳酸 - C₃H₆O₃

無酸素運動時に産生される代謝産物。疲労物質として知られるが、実際には肝臓でグルコースに再変換される。蓄積すると筋肉のpHが低下し、筋収縮が阻害される。

亜鉛(Zn)

300種類以上の酵素の構成成分。DNAやタンパク質の合成、皮膚の新陳代謝、免疫機能に関与。不足すると味覚障害、皮膚炎、免疫力低下、成長障害などが起こる。

ビタミンC(アスコルビン酸) - C₆H₈O₆

コラーゲン合成、抗酸化作用、鉄の吸収促進などの働きを持つ。水溶性ビタミンで体内に貯蔵できないため、毎日の摂取が必要。ヒトは体内合成できない。


ヘム鉄と非ヘム鉄


ヘム鉄は動物性食品に含まれ、吸収率15〜25%。非ヘム鉄は植物性食品に含まれ、吸収率2〜5%。ビタミンCと同時摂取することで非ヘム鉄の吸収率が向上する。


葉酸 - C₁₉H₁₉N₇O₆


ビタミンB群の一種。DNA合成や細胞分裂に必須。特に妊娠初期の女性に重要で、不足すると神経管閉鎖障害のリスクが高まる。


腸内細菌叢と短鎖脂肪酸


腸内細菌は食物繊維を発酵分解し、酢酸(C₂H₄O₂)、プロピオン酸(C₃H₆O₂)、酪酸(C₄H₈O₂)などの短鎖脂肪酸を産生。これらは大腸粘膜のエネルギー源となり、腸のバリア機能を維持する。


リナの簡単レシピ:疲労回復ニラ豚丼

【材料】


豚肉(薄切り)100g

ニラ 1/2束

ニンニク 1片

ごま油 大さじ1

醤油、みりん 各大さじ1

ご飯 1杯


【作り方】


ニンニクをみじん切り、ニラは3cm幅に切る

フライパンにごま油を熱し、ニンニクを炒める

豚肉を加えて色が変わるまで炒める

ニラ、醤油、みりんを加えてさっと炒める

ご飯に盛り付けて完成


**ポイント:**豚肉のビタミンB₁とニンニクのアリシンの組み合わせで疲労回復効果アップ! アリシンはビタミンB₁と結合してアリチアミンとなり、吸収率と持続性が向上する。


リナの簡単レシピ:美肌サラダプレート

【材料】


牡蠣 4個

ブロッコリー 1/4株

パプリカ(赤・黄) 各1/4個

レモン 1/2個

オリーブオイル 大さじ1

塩、胡椒 少々


【作り方】


牡蠣は軽く洗って水気を切る

ブロッコリーとパプリカは一口大に切り、蒸す

フライパンでオリーブオイルを熱し、牡蠣を両面焼く

レモン汁をかけ、塩胡椒で味を調える

野菜と一緒に盛り付けて完成


**ポイント:**牡蠣の亜鉛とレモンのビタミンCの相乗効果で美肌に! 野菜は蒸すことでビタミンCの損失を最小限に抑える。


【参考文献・もっと知りたい人へ】


栄養学・生化学の基礎


『栄養科学イラストレイテッド 生化学』羊土社

『ストライヤー生化学』東京化学同人

文部科学省「日本食品標準成分表」

厚生労働省「日本人の食事摂取基準」


腸内細菌と健康


『腸内細菌の驚愕の真実』NHK出版

『あなたの体は9割が細菌』河出書房新社

研究論文:「Short-chain fatty acids in the colon」Gut Microbes誌


ビタミン・ミネラルの働き


『ビタミン・ミネラルの本』新星出版社

『栄養素の通になる』女子栄養大学出版部

国立健康・栄養研究所「健康食品の安全性・有効性情報」


料理と化学


『料理の科学』オライリー・ジャパン

『マギー キッチンサイエンス』共立出版

『分子調理の日本食』講談社


免責事項

本作品は栄養学・生化学の知識を基にしたフィクションです。記載されている化学式や栄養素の情報は一般的な知見に基づいていますが、個人の体質や健康状態により効果は異なります。健康上の問題がある場合は、必ず医師や管理栄養士にご相談ください。

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