第17話 8話から15話までのほのかの視点
第8話:不安な胸の内
私は舞台袖に立っていた。目の前にはファンの熱気と、数えきれないほどの期待の眼差しが広がっている。最初はこれが何より嬉しかったけれど、今は少し怖くなっていた。最近、私の心は揺れ動いていたからだ。
ライブ前に、スタッフから「あなたがアイドルとして一歩踏み出す大きな瞬間です」という言葉をもらったが、正直なところ、私はその言葉を信じられないでいた。
私には、まだあまりにも多くの不安があった。過去の失敗、メディアでの批判、そして私が本当にアイドルとしてふさわしいのか。自分がアイドルでいるべきだという自信が持てない。
ステージに立った瞬間、私は自分を振り絞って歌った。でも、歌いながらも心の中では「うまくいかないかもしれない」と不安に包まれていた。
その時、会場から飛び込んできたファンの応援の声。あれが私にとって救いだった。「頑張って!」と声をかけてくれる人たち、私の歌に拍手を送ってくれる人たちがいることに気づいて、少しだけ前を向けたような気がした。
第9話:彼との絆
私が心の中で不安を感じながらも歌い続ける中で、支えになってくれたのはいつも陸だった。彼といると、少しだけ落ち着くことができた。
「どうしてそんなに心配するんだ?」
陸が私に言った。
「お前の歌、すごく良かったし、ファンのみんなもお前を待ってたんだよ」
その言葉に私はうなずいた。陸が私にくれる安心感と、彼の支えがなければ、私はここまで来られなかったと思う。
でも、何より大切だったのは、私自身がアイドルとして歌うことにもっと自信を持つことだと気づかされた。その気づきが、少しずつ私の中で変わり始めた。
陸との会話は、私が前に進むためのきっかけになった。
第10話:不安とともに
私はアイドル活動に没頭する日々を送っていたが、やはり不安は消えなかった。周囲の期待に応えなければというプレッシャー、そして自分が本当にアイドルに向いているのかという疑問が頭をよぎる。
「私、もしかしたら、このままだとファンの期待に応えられないかもしれない…」
そんな思いが日々の中でどんどん大きくなっていった。
それでも、陸は私を支えてくれた。「お前は絶対に大丈夫だよ」
その言葉に何度も救われたけれど、やっぱり私には不安があった。自分の歌、アイドルとしての私が、本当に人々に届いているのか、わからなかったからだ。
でも、少しずつその不安を受け入れて、前を向こうと決心した。私ができることは、ただ歌い続けること。そのために、私はもっと努力をしなければならないと思った。
第11話:試練の時
ある日、突然の報道に私は驚かされた。誤解を招く内容で、私と他のアイドルとの関係が取り沙汰されていた。ファンの間で不安が広がり、私の心はさらに重くなった。
「私、こんなことでみんなを裏切ることになるのか?」
その疑問が胸を締めつけた。自分がアイドルとして生きていく意味を、再び問い直さなければならないのかもしれなかった。
その夜、陸が私に言った。「お前の歌が好きだって言ってくれる人は、たくさんいる。お前がどう思おうと、俺はお前を信じてる」
その言葉で少しだけ気持ちが楽になった。それでも、試練は続く。どうすればこれを乗り越えられるのか、迷いながらも私はステージに立つ決意をした。
第12話:立ち向かう勇気
ライブを控えて、私の心の中は次第に晴れ渡っていった。あの日の不安が少しずつ消え、私はアイドルとしてステージに立つ準備を整えた。
「今日も全力で歌おう」
その一念でステージに立ち、歌い始めた。目の前のファンの顔が見え、彼らの応援の声が私の心に届いた。
歌っているうちに、私は何度も気づいた。私の歌は、他の誰かの心を動かしている。私が歌うことで、少しでも誰かが元気になったり、幸せを感じたりするなら、それが私の存在意義なのだと、強く感じた。
そして、最後に心の中で誓った。私はこれからも歌い続ける。どんな試練が待っていても、私は諦めない。
第13話:新しい自分
ライブ後、陸と再び話をした。「今日のパフォーマンス、素晴らしかったよ」
彼の言葉が、私の心を温かくした。「でも、私、まだまだだと思う」
「それでいいんだよ。だって、誰だって完璧じゃない。でも、お前は確実に前に進んでいる。見てて分かるよ」
その言葉を聞いて、私は心から頷いた。前に進むためには、何よりも自分自身を信じることが大切だと思った。
第14話:試練の先に
報道の問題も少しずつ収束し、私は以前よりも自信を持って活動できるようになった。ライブも成功し、ファンとの絆も深まった。何より、私は自分を信じる力を手に入れた。
そして、ある日、事務所から次の大きな仕事の話が来た。私は新しいシングルのプロモーション、そして新しいテレビ番組への出演が決定した。
「私は、まだまだこれからだ」
そう思いながら、私はその新しい挑戦を受け入れることにした。
第15話:新しい未来へ
最後のライブが終わり、私は一人で静かな場所に向かって歩いた。すべての試練を乗り越え、私は今、ここにいる。そして、この先の未来に向けて、私の歌声はさらに遠くへと届いていくのだと感じていた。
「これからも歌い続けるんだ」
心の中でそう誓いながら、私は新しい未来に向かって歩き出した。




