表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

16/17

第16話新しい未来へ

桜井ほのかは、アイドルとしての日々を送る中で数々の困難を乗り越え、強く、そして自信を持って成長してきた。数ヶ月にわたる試練を乗り越えた後、ようやく迎えたこの日は、彼女にとって新しい未来の始まりを意味していた。


ライブのステージが、彼女を待っている。

ファンの歓声が聞こえ、周囲のスタッフやメンバーが忙しく動き回る中で、ほのかは心の中で自分に言い聞かせていた。「私は私らしく、全力で歌うんだ。」


その日のライブは、ほのかのこれまでのアイドル活動の集大成となるものだった。

何度もリハーサルを重ね、完璧なパフォーマンスを目指してきたが、それでもどこかで不安を感じていた。

「うまくいかないかもしれない。失敗したらどうしよう…」そんな思いが頭をよぎったが、すぐにそれを振り払った。


ステージに立つと、観客の顔が目の前に広がっていた。

その中で、何人ものファンが手を振り、声をかけてくれる。彼らの顔には、私を応援する温かい気持ちが溢れていた。

その瞬間、私は自分が何のためにここに立っているのか、何を目指してきたのかを思い出した。


アイドルとして、そして音楽を愛する一人の人間として、私はただ一つのことを決意していた。「私は、歌でみんなを幸せにしたい」


「桜井ほのか、行くぞ!」

スタッフの声で我に返り、私は深呼吸をしてからステージに向かって歩き出した。

その足取りは、以前の私とは違った。今、私は怖れを乗り越え、歌うことに全力を注げる自分になっていた。


ライブが始まり、私の歌声が会場に響き渡る。

その瞬間、何もかもが止まったかのように感じた。私の声が、ファンの心に届き、彼らと心が繋がる感覚を覚えた。


「ほのか、頑張って!」


会場の後ろから、あの声が聞こえた。それは、陸の声だった。

いつも支えてくれた彼が、今もここにいてくれる。それだけで、私はさらに力強く歌うことができた。


ステージの上で、私は自分の全てを出し切った。歌詞に込めた思い、メロディーに乗せた感情、すべてが今、この瞬間に集約されていった。

そして、歌い終わった瞬間、会場から大きな拍手が湧き起こった。その音は、私がどんなに努力してきたかを証明するものだった。


ライブ終了後、私は心から満足した気持ちで、舞台裏に戻った。

スタッフやメンバーが私を迎えてくれる。彼らの笑顔が、私の心に温かさを与えてくれた。


「ほのか、最高だったよ!」

「お疲れ様、次も期待してる!」


その言葉を聞いて、私は胸がいっぱいになった。これまで支えてくれたみんなに感謝の気持ちが溢れた。


そして、陸が私の元に駆け寄ってきた。


「お疲れ様。最高だったよ、ほのか。お前の歌、俺に届いたよ」


「ありがとう、陸くん。私、やっと…やっと自信を持てた気がする。みんなのおかげだよ」


私たちは笑い合いながら、しばらくその場で話をした。その時、私はようやく実感した。

私は、もう自分を恐れることなく、前に進んで行けるようになった。


その後、ライブの成功を受けて、私の次のステップが決まった。

事務所からは、次のシングルの制作や、新たなテレビ番組への出演が決まったという話があった。

私のアイドルとしての活動は、これからも続いていく。そして、私はこれからも歌い続けることを決めた。


「ほのか、次のステップが待っているよ」

マネージャーが私に話しかけてきた。

「もう、怖くない。私は次も全力で挑戦するから」

そう答える私の心は、もう何の迷いもなく、前を見つめていた。


その日の夜、私は一人で静かな場所に向かった。

今、私は何もかもを乗り越え、新たなスタートラインに立っている。

この瞬間、私はもう迷わない。そして、どんな試練が待ち受けていても、私は自分の音楽を、歌を信じて、これからも進んでいく。


「これからも、ずっと歌い続けるんだ」


夜空を見上げながら、私は新しい未来を胸に抱き、静かに誓った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ