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口紅

作者: 黒楓

もう覚悟を決めて

せめて最後の口づけで

カレの胸の片隅にでも

私を残そうと思ったのに


パン!と手で払われて

カレ自慢のコルベットの

真白なバンパーに

赤い這い跡を残して

私はみっともなくダイブした

駐車場の轍へ



「このドブネズミが!!」

と罵るカレの言葉が酷過ぎて

その足元に

嗚咽混じりに縋ると

今度は

その手のひらごと

心を踏みにじられた


「どうしてこんな人を愛してしまったのだろう??!!」


声にならない叫びを上げても


未練たらたらで

まだ諦め切れず

とっておきの白ワンピをドロドロにして

こんなにも醜態を晒している


そんな()()

スッパリ脱ぎ捨てて

綺麗でないかもしれない剥き身のカラダに

血のルージュを纏えば

もう一度カレは

愛してくれるかしら


今、錯乱した頭の中で響く歌詞の様に


私はドブネズミになりたい


それが美しいのなら


相変らずひどくてスミマセン<m(__)m>




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