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14 Glück 【フィアツェーン グリュック】  作者: じゅん
エスプレッソとコーラ。
63/319

63話

 そしてあっという間に放課後。アニーにとって、楽しみにしていたバイトの時間。店長として働くカフェ『ヴァルト』での労働の喜び。

 

「それで、色んな店まわってきたの? なにか収穫とかはあった?」


 そのバックヤードでは、実質的な店長業務を行うダーシャ・ガルトナーが、店の制服に着替えた二人に問いかける。昨日はアニーを休ませて、一緒に他店舗への見学に行ってきたという。学びがあったのか、聞いてみた。


 それはもちろん、と自信満々なアニーが胸を張る。


「ふっふっふ……やはり紅茶は美味しかったです。紅茶・イズ・ベスト!」


「なにもないのね。ユリアーネさんは?」


 サラッと受け流し、ダーシャはユリアーネにも話を振る。本命はこっち。アニーはこんなものだと思っていた。


 言葉を選び、悩みつつもユリアーネは提案をする。


「この店で可能なのかはわかりませんが……ひとつ、試してみたいことが」


 と、歯切れ悪く答えたかと思うと、呆けたアニーに真っ直ぐ向く。


「?」


 視線を逸らさないユリアーネに、「な、なんスか……恥ずかしいっス……!」と照れながらアニーが先に目を逸らす。


 気にせずユリアーネは話を続ける。


「そのために、アニーさんにも、ひと肌脱いでもらいます」


 や、やっぱり恥ずかしいっス……! とアニーが照れる姿を見て、ダーシャは自分の仕事に戻ろうかと考えた。

ブックマーク、星などいつもありがとうございます!またぜひ読みに来ていただけると幸いです!

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