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14 Glück 【フィアツェーン グリュック】  作者: じゅん
ユリアーネ・クロイツァー
44/319

44話

 違う角度から、参考になれそうなものを、ダーシャは頭の隅から引っ張ってくる。かつて近所のバーの人から聞いた話。未だに自分にもよくわからないこと。


「バーですか、やろうと思えばひとりでも開けられますからね……やはりお酒でしょうか」


 バーはお酒を売るところ。ユリアーネにはそういう認識だ。間違ってはいない。ならそれ以外にないだろう。次点でやはり人か。


 しかし、得意げな顔でダーシャは否定した。


「それがね、『氷』なんだよ。ね? 意外でしょ?」


 意外すぎる答えに、氷ってなんだっけ? とユリアーネは一瞬戸惑った。すぐに、あの透明な冷たいやつ、と認識する。


「氷? お酒か、人か、それを注ぐグラスか、くらいに思ってましたが、氷、ですか……?」


 言われても、まだピンとこない。


 そこへダーシャが補足を入れる。理解できないのは仕方ない、自分も未だに完全には納得できていない。だが、それもまた面白い。同じ飲食業界なのにも関わらず、全く違う。人によっても違う。店の場所によっても、年代によっても違う。やはり答えなんてない。


「ビールには基本、氷を入れることはないから必要ないんだけど、カクテルなんかには絶対に必要になる。氷にも、丸い滑らかな氷、岩のような氷、シャーベット、様々なんだ。色々と変化する」


 難しいよね、とユリアーネに同調する。正解もなければ不正解もない。結局は未来にどうなっているか。

続きが気になった方は、もしよければ、ブックマークとコメントをしていただけると、作者は喜んで小躍りします(しない時もあります)。

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