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「あ、そうだ友達が錬金術やってる子いるから放課後案内してあげる!」
ミホはそう言ってクラス分けで普通に魔法一科の教室へ行ってしまった。
世間一般の学年で言えば高校だけど、単位制だからほとんど学校内で会えないと思うんだけどな。
私も急いで錬金術科に行かないと。
錬金術科は学棟の端に位置しているために移動までに時間がかかった。
いざ教室へ入ってみると資料集などでみる錬金術に関係する道具がいくつもあった。
そう、これだよ。これに強い憧れを持って他が見えなくなって、現在変わり者扱いを担任にも受けたんだった。
道具を見て歓喜して、現状を思い出して落ち込んでいると数人の生徒がどうやら奥の部屋で錬金術をしているみたいだ。