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おまささんが好きです その2

 前回は鑑賞直後の興奮をそのままダイレクトにお伝えしてしまいました……。

 さっぱり意味が分からなかったので逆に見たくなったのではないでしょうか。

 今回は反省して鑑賞後に一晩寝かせました。


 鬼平への想いを秘める密偵のおまささん。


 そのおまささんと恋仲だった男が登場する回があるのです。そそりますね……。


 お相手は盗賊【狐火】の二代目頭領を継ぐことになる勇五郎。(原作ではおまささんより5〜6歳年下の男だったかな?)


 しかし狐火では仲間同士の色恋はご法度です。


 チームワークが大事な仕事の中で、誰が誰を盗った盗られたと騒いだら仕事にならないですからね……。

 ホント、恋愛沙汰は揉めますから……。ええ、ほんとに……。


 そんな中、おまささんと勇五郎はお互いに愛し合っていましたが、結局お頭にバレてしまい、泣く泣くお別れすることに……。


 狐火を外されてしまい、泣いて追いすがるおまささんの回想シーンが切ないのです。


 悲しい別れから十年。

 二人は再会することになります。


 一家惨殺事件の現場に狐火の貼札。

 狐火は初代お頭が亡くなり、勇五郎が跡を継いでいます。


 おまささんは叫びます。「これは狐火の仕業ではありません!」と。


 おまささんがいたころの狐火は、そんな卑劣な手口をするような盗賊ではなかったのです。


 勇五郎と鬼平の間で揺れるおまささん。

 鬼平が幼い頃の初恋の相手だとすると、勇五郎は初めての男……。どちらも特別な相手でしょう。


 でも勇五郎のことで、苦悩するおまささんの表情は、もう恋に苦しむ乙女の顔なんですよね。

 すんごい艶っぽくて、すんごいかわいい。


 もうね……。もうね……。

 勇五郎とのやりとりとかね! 勇五郎の腕の中で嬉し泣きするシーンとかね!


 …………おまささぁぁぁぁああんっっ!!!!(もはや言葉にならない)


 結局、惨殺事件の犯人は偽の狐火だったことが分かり、鬼平はおまさの密偵の任を解き、勇五郎について行くよう伝えます。


 しかし鬼平は火付盗賊改方。勇五郎は盗賊のお頭です。

 そのまま見逃すわけには行きません。

『証文』を置いていかせます。


 とても厳しい罰のようで、とてもあたたかい温情です。

 もう、鬼平の懐の深さに脱帽します。




 でも、勇五郎とともに旅立ったおまささんには、あまりにも悲しい結末が……。




 そんな傷心のおまささんを再び迎え入れる鬼平のキラーワードがこちら。


「へん! 俺を捨てて出てったくせにぃ!」


 ズッキューン!! 


 ……って来ません? なにこのイジけプレイ!?

 なにこのおじさんのふてくされがかわいいって犯罪じゃね!? うわ、ちょっと待って! 今のおかわり!! じゃないか! うりゃー! 巻き戻しじゃあワレェ!!


 ……ってなりません? え? ならない!? おかしいってそれ!! 不感症なんじゃない!? もったいない!!



 その言葉を聞いて浮かべるおまささんの微笑が本当に美しくて好きです。


 悲しさも苦しさもすべて抱え込んで。


 密偵であるおまささんは、お頭である鬼平には決して弱さを見せないんですよね。甘えないんです。鬼平は甘えさせてくれる男性なのにね。


 気高いってこういうことを言うのかな……。


 そんなことを思わせてくれます。


 おまささん……というより、梶芽衣子さん……。

 素晴らしい表現力です。眼福でございます。ありがとうございます。



 テレビシリーズには出てきませんが、おまささんは鬼平の策略(?)で幸せをゲットします。


 その時の鬼平の名言がかっこよくて、すでに自作で使わせていただいたりなんかしちゃったりして……。


 もうね……、惚れますわー……。


 うあー! 粋だぜ鬼平!! 惚れちまうぜ!! どんだけキラーワードの引き出し持ってるんだよ!!


 くそぅ! 次はどの回見ようかな!!



 あ! 大事なこと忘れてた!

 【狐火】はテレビ1stシーズン第11話ですよ!!


 さらにさらに!

 劇場版鬼平犯科帳の前半も狐火なんですよ!!


 そっちも最高なんです!! 戻ってきたおまささんに「もうどこにも嫁にゃあやらねえよ」みたいな超キラーワードが炸裂します!! ぐはぁ!!


 どっちもおすすめ!! マジ見て!!

やっぱり男の女の揉め事は起こさないに限りますね……。

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