物語の始まり
初めて投稿します。妄想力のままに書いていきたいと思うので、生暖かい目でお付き合いください。
木塚 麻弥先生のお便りコーナーにてラノベの書き方ルールについて知る事が出来たので、それに伴いこれから順次文章を少しいじる予定です。
「じゃあプレゼン用の資料まとめよろしく頼むね」
「わかりました」
上司の一言にそう答えたあと男はため息をついた。
(この人と一緒のプロジェクトチームになってから何回目だろうか?とりあえず今日からまた残業地獄確定だな。)
上司の男は自分の仕事の一部を複数の部下に割り振ることを済ませ就業時間きっちりに帰って行った。そしてその上司の仕事を一番多く割り振られたのが帰り際に声をかけられた男であった。
同僚が帰り時計の針が午後10時を指そうかという頃仕事に区切りが付き帰り支度をして帰宅するため駅へ向かうことにする。
駅へと続く道を歩いていると、仕事の疲労感と一人でいることの寂しさからふとネガティブな思考が頭をよぎる。
(このまま良い様に使い潰されることになるのかな? そんな未来しかないとしたら不幸だよな。)
そんな思いを追い出して再び歩き出すと、近くの飲食店からおいしそうな香りが漂ってくる。店の中からは楽しげな会話も聞こえてきており繁盛しているのが窺えた。
(そうだ。こんな時は楽しく食事や酒を飲んで嫌なことを忘れてしまおう。)
そんな衝動に突き動かされて、男は複数の飲食店から居酒屋を選ぶと足をすすめた。
1時間ほどを過ごし程良く酔った状態で店を後にした男は、駅に向かう途中にふとある建物が目に入り足を止める。
(占いの館?? 毎日通ってる道だから気付くはずだけど、こんな建物在ったかな?)
疑問に感じつつも入ってみたい気持ちがどんどん強くなり、気が付くと店の前まで足を運んでいた。
(ここまで惹かれる理由も知りたいし、仕事について悩みでも聞いてもらおうかな。)
そんな思いにも背中を押され男は建物の中へと吸い込まれるように入って行くのだった。
最後まで見ていただきありがとうございます。
より良い作品にしていきたいので、ご意見・ご感想もお待ちしています。誤字・脱字も有りましたら教えていただけるとありがたいです。