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㉓聴取

 池辺拓斗談

「理文館高校2年4組、池辺拓斗です。特技は小学生のころからやっているサッカーです。英語が苦手で担任の竹本先生に秘密に特訓を受け、今や英語が一番好きな教科になりました。でも英語の成績が上がるのと反比例して数学が下がっているのが気になるところです。


 子供たちといつもかかわっていられる仕事、小学校の教師を目指します!」





 新藤司談

「理文館高校2年1組、新藤司です。将来の目標は医学部へ進学し、医者になることです。自分のやれること、やりたいことを突き詰めたら、これになりました。

 僕から皆さんへ、伝えたいメッセージがあるとすれば、夢を簡単にあきらめないでほしいということです。僕のピアノのコンクールは予選、本選、たったの2日だったけど、その前におよそ一年かけての死に物狂いの猛特訓や、何より、音楽を愛する気持ちは誰にも負けないという情熱と自負があった。

 夢を持つなら、是非、その夢に一度、全力でぶつかってみて欲しい。たとえそれで夢破れたとしても、きっと次にいける勇気になるから。

 そして、もう一つ。

 人を信じること。友を信じること。自分の弱さを認めること、隠そうとしないこと。

 人は誰でも弱いものです。自分の弱さを知り、絶望することもあるでしょう。でも、信じあえる友がいれば、心が折れそうな時も、支えてくれる、そして、支え合える。

 友の存在は、友に恥ずかしくない自分を、と自分を律し、戒める、そんな力に代わる。

 そう信じています。

 その気持ちは、相手を想い、慕う気持ちにも同じことが言えると思います。

 将来、決して恥ずかしくない自分に成長して、またその時に、自分を見てほしい。一人の男として。

 いつか、友以上の関係になれれば、と。今は内緒ですが。


 皆さんの夢の実現を祈ります!」





 武田麻理恵談

「理文館高校2年8組、武田麻理恵です。・・・私は、いじめや差別をなくすのは、正直、とても難しいことだと思っています。それでも私はそれに挑戦したいです。双方の心の暴走が止められる方法を見つけたい。そしてマイノリティーとマジョリティーの間をつなぐ人間になりたい、そう思っています。

 将来の夢は、国連の職員になり、その方面で力を尽くし、働くことです。」



 一同礼。

                                            


                                          ≪終≫



今回が最終話です。お読みいただきました方、本当にありがとうございました。

スピンオフのような感じで「その後の鬼ヶ島」をつくってみました。よろしければそちらもお読みいただければ幸いです。             村上ガラ


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