4 剣士と昼寝
「な~、ちょっと寝てもいいっすかね~?」
ビールの飲み過ぎで撃沈している剣士がカウンターに突っ伏しながら店主に聞いていた
どうやら酔っぱらって眠たくなったようである
「ちょっと~やめなさいよ~ここは寝る所じゃないでしょうが~」
剣士から少し離れたカウンターで、同じように突っ伏している美女が突っ込みを入れた
どうやら人並みの常識は持っているようである
・・・たまに食べ過ぎる失敗をすることもありますけどね
「いえいいですよ」
そう返事をした店主に驚いて
「「えっ!」」
思わず顔を上げる剣士と美女
とたんに
「「気持ち悪い(わ)」」
そう言って突っ伏す二人
いいお笑いコンビである(笑)
「ただし、この酒場は夜の10時になると閉店ですからそれまででよければですけどね」
店主の返事に喜ぶ二人
「あ~酔ったんで~、んじゃ~」
そう言ってカウンターで寝る剣士
普通寝ないよ?
貴重品盗られるよ?
危機感0のダメダメくんである
「最近夜も暑くて眠れなかったんです
実は涼しくてここで寝たら気持ちいいんだろーな~って思ってたんですよ
少しだけ寝させてくださいね」
そう言って同じようにカウンターに突っ伏して寝始める美女
こちらも大概である
しかし、この時点で「看板に偽りあり!」と訴えられそうである
「異世界ネットカフェ」?