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120 勇者様とハンバーガー(その30)

ランプの灯りをたよりに階段を下りきるとそこは広場だった


ああ、ようやく勇者(おれ)が召喚された場所にたどり着いた





・・・けどあんまり、いや全然憶えていないんだよな


いきなり拉致られて知らない場所だよ?


金髪で彫の深い人達がなぜか日本語で喋ってくるんだ


普通、そっちに驚くよね?





ディー○スぺクタ―とかが目の前にいると思ってくれればイイと思うよ


え、わからん?


じゃあパックンは?


あるいはこちかめのジュディとかでもイイと思うぞ?





ところでこちかめってなんだ?


師匠からの受け売りをそのまま言っているだけだから意味がわからんぞ?






おまけに魔物と戦えとか言われれば驚きすぎて場所なんて詳しく見ている暇はないってばよ


まあ、今回詐欺同然でせしめた資料のおかげでわかるんだけどさ





我ながらイイ仕事したと思う


人をだまして見事に嵌ったのを見るのは気持ちがいいな


特に悪党なら格別さね


・・・いちおう言っておくが、善人は嵌めてないからな





ああ、時間までもう少しあるな


ちょっと早すぎたか


でも元の世界に帰れるかも?、と思ったら早めに出てしまったんだよ







なんでも一番召喚しやすいのが満月の夜らしい


ガメた資料に書いてあった


だったら元の世界に帰れるのも同じだよね?


いや良く知らないんだけどさ


それに知っている人、誰もいないんだけどさ


だって地球に帰るなんてことは世界初なんだから





・・・召喚しておいて、帰り方がわからんとか、ふざけているよな





満月になるまで、かなり時間があるから残しておいた最後のハンバーガーを食べよう


この時のために残しておいたんだよ


最後の晩餐




この世界の塩味のスープはもううんざりだ


何を食べても塩味


醤油に胡椒やわさび、マスタードが懐かしい・・・


あ~、あと味噌汁も




海賊王にオレはなる!、ではなくって、TKGと和食を手に入れてやる!


心に誓った





包み紙を開けて食べようとすると底にカードが入っていた


偉そうな社長とその嫁が無双するあのカードと同じくらいの大きさ


よくしけらなかったな、と思った






しかしカードに書かれている文章(テキスト)を呼んで唖然とした


ココに来てそんな重要なことを言うな


いや、教えるな、だな


もっと前に知っていればもっと前に地球に帰れただろうに


師匠(異世界酒場店主)、鬼畜過ぎ・・・






それともオレの運が悪すぎるのか?


なんていっても異世界に召喚されるくらいだからな




日本では一度レールを外れると二度と元のルートには戻れないんだよ


それを思えば召喚される人間は運が悪い方に分類されるんだろうな





・・・絶対に仕返ししてやろう


そう思った





いまから地球に帰るけど絶対にやってやろう


そう思った瞬間、隠し扉から現れる宰相さまと愉快な仲間達


目の前に仕返ししてやろうと思ったいた元凶が現れた





なにこのテンプレ?




元の世界に帰ろうとするその瞬間に邪魔が入った


神様はオレのことが嫌いなのか?


それとも最後の機会なのでヤっておしまいっ!、なのか?




親切なのか意地悪なのかよくわからん





まあ、誰もいない場所で悪党と一緒にしてくれたのには感謝するけどな


行きがけの駄賃だ


ヤってやるぜっ




・・・以上の複数の元ネタが判った人間は師匠の所に行くといい


一杯ゴチになれるぞい

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