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助け
朝ごはんを食べ終えた頃…
「あっ」
少年は、窓の外で飛行機が飛んでいるのを見つけた。
「助けが来たんだ!」
少年は、急いで図書館を出た。
「あ、ちょっと待って…!」
少女も慌ててついて行った。
外に出ると、公園に中型の飛行機が止まっていた。
中から、軍人が大勢出てきた。外人だった。
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・」
外国語で何か話している。
少年にはなんと言っているのか分からなかったが、少女には分かった。
『なんだ、生き残りか』
『殺っちまえ』
少女は頭が真っ白になった。しかし、少年に向かって叫んだ。
「逃げて!!」
少女が叫んだ時には、1発目の弾丸が少年の右肩に当たった。
「きゃぁぁぁぁあああ!!!」
2発目は左腕を、3発目は左足を、4発目は背中を…
5発目は頭に命中した。
少年はその場に崩れた。