第25話 水魔法安定化 〜生成量を増やせ〜
断熱膨張を利用した冷却法によって、ついに水滴を生み出せたレン。
だが、安定して大量に出せるわけではない。次なる課題はそこにあった。
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「では次は、もう少し量を増やせるよう練習してみましょう」
ラネアがにこやかに提案する。
「量、ですか。なるほど……」
(結局のところ、範囲を広げて多くの水蒸気を凝縮すればいいわけだ)
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クロエが補足する。
《現在の凝集範囲は半径約15cm。魔力量の増加に応じて範囲拡張が可能です》
「つまり、魔力を流し込む量を調整すればいいのか」
《ただし、過剰流入によるバランス崩壊に注意》
「……繊細な話だな」
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レンは呼吸を整え、慎重に魔力を流し始めた。
今までよりわずかに強く、だが暴走しないよう細心の注意を払いながら――
断熱膨張による冷却エリアがゆっくりと広がっていく。
やがて、空気中の水蒸気が凝縮を始め――
パタパタ、と複数の水滴が手のひらに現れた。
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「成功しましたわね! 今までよりかなり量が増えてますわ!」
クロエがすかさず測定する。
《水分生成量:2.4ml。凝集範囲拡張成功。消費魔力量も安定》
(よし……少しずつコツが掴めてきたぞ)
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ラネアが満足げに頷く。
「水は、無理に引き寄せるのではなく、流れ込ませる意識が大事ですの。
自然にそこへ集まるよう道を整えるのですわ」
「……水路を掘るような感覚ですね」
「まさに、ですわ!」
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科学と魔法の融合はまた一歩先へと進み始めた。
だが、それはまだ入口に過ぎない。
この世界の魔法体系は、レンにとって未知の宝庫であり、これから本格的に探求が始まるのだった。
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