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第23話 火魔法完成 〜次なる属性への一歩〜

指先の火種が、静かに安定して燃え続けている。

今までの揺らぎはほとんど消え、火力も意図通りに上下させられるようになっていた。


**


「……ずいぶん綺麗に安定しましたわね」


ラネアが柔らかな笑みを浮かべた。


「最初の頃の不安定さが嘘のようですの。

もう、火の扱いはすっかり板についてきましたわ」


**


レンはわずかに息を吐く。


「ここまでくるのに……結構かかりましたね」


(でも、そのぶん法則性もずいぶん見えてきた)


**


火は、魔力を熱エネルギーに変換する現象。

圧縮→発火→安定出力――

魔力の流れを整えることで、制御の再現性も高くなった。


**


《出力安定率:±1%以内。局所温度制御精度:99%。》


クロエが静かに報告する。


「順調だな、クロエ」


《現在の補助アルゴリズムはほぼ安定運用域に到達しました》


**


ラネアが少しだけ真剣な表情を見せる。


「では、そろそろ次の属性にも挑戦してみませんか?」


「次は……水、ですね?」


「ええ。火に続いて水を学ぶのが基礎訓練の流れですわ。

水は火より少し感覚が違いますけれど、理屈はきっと共通する部分もございますのよ」


**


レンは静かに頷いた。

新たな挑戦へのわずかな高揚感が胸をくすぐる。


(火で学んだ『エネルギー変換の法則』。

水でも、きっと応用できるはずだ)


**


科学と魔法の交差点に、また新たな課題が現れ始めていた。

お読みいただきありがとうございます!

本日2回目の更新になります。

少し控えめ更新の1日ですが、あと夜にもう1回投稿予定ですので、引き続き楽しんでいただければ嬉しいです✨


(ブクマや感想も励みになります!)

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