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紅鏡玉兎  作者: 那泉織
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Selenite〜サヨナラ、僕の不安〜

Selenite〜サヨナラ、僕の不安〜





光へこの手を伸ばすほどに 


世界が僕から遠ざかるみたいで


怖くて 


涙が止まらなくて 


体は震えて 


前なんか見れない





願い 


見付けるよりも 


叶えるよりも 


ただ不安だけが心に残り


眠れぬ夜を繰り返し過ごす度 


世界が消えてしまいそうだと嗤った






壊れそうなほど脆い硝子の心 


闇の重圧に押し潰されそう


だから 


この暗く沈んだ気持ち全てを今すぐ


投げ出して 


明るい空の下 


走って行きたい・・・





幾つものサヨナラの向こう

その遥か遠くに未来がある


涙を拭いて 


大切なこの想い

この胸に抱いて 


今 歩き出そう






月の光に照らされるSelenite(セレナイト)に問う


「ねえ、僕の本当の未来(すがた)何処(どこ)にあるの?」


霧のかかった道がはっきり見えるようになる


そんな日はいつ訪れるのだろう?






冷たい人波に一人きりで戦う悲しい日々はいつまで続くの?


光が閉ざされている生活なんていらない


今すぐ邪魔な障害物(モノ)を壊してしまいたい・・・




辛い記憶を思い出せば


何度でも「サヨナラ」と言って全てを捨てるよ


この胸にたくさん詰まった希望を解き放って 


光よ、輝け






幾つものサヨナラの向こう 


その遥か遠くに未来がある


涙を拭いて 


大切な世界 


瞳に映し出して 


今 歩き出そう





サヨナラ 


僕の積もり積もったたくさんの不安


輝く未来(あした)掴むため 


僕は今を生きていく





今、僕はこの不安にサヨナラを告げる……。




※補足

Seleniteとはパワーストーンの名前。


月光の石。

心身をリラックスさせ迷いを取り除き、本来の自分の姿を照らしだしてくれるといわれている。




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