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紅鏡玉兎  作者: 那泉織
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記憶の中の君

記憶の中の君




いつの間にか過ぎ去っていく毎日に


別れを告げて ここからいなくなった君


僕は君を失った痛みと寂しさを 


この身に刻んだ





ここから離れていくその後ろ姿を追い掛けて


引き留めようとしても 


この手は君をすり抜ける


僕の願いはもう 届かない・・・





辛い出来事を受け入れられた時


この苦しみは消えていくものなのかな・・・?


再び前を向くことが出来た時


小さくてもいい


目の前にあるものが希望であったなら・・・と思う






君はこの花が咲く庭からは姿を消した


自分なりに区切りをつけたはずなのに


・・・どうしてだろう? 


また泣き出している





嗚呼 瞳を閉じれば君の姿が浮かぶ


だけどそれは幻想だと分かっている


それでも信じたくない僕がいた・・・





陽の光は僕の心を照らし温めて


静かに僕を慰めてくれる気がした


完全にこの傷は癒されないだろう


それでも構わない


僕は君のいない世界で生きていくしかないのだから・・・






君が隣にいてくれた


昨日を 過去を


僕はこの心に 


忘れずに残しておこう


それは大切な想い出


宝物にして この先を見詰めた


少しだけ ほんの少しだけ


明日へ進める力が出た気がした・・・






君が隣に居てくれた時間を宝箱にそっとしまい込んで、僕はこれからを歩んでいきます。



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