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紅鏡玉兎  作者: 那泉織
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祈りの雫

祈りの雫




何てことのない言葉 


特に意味はない


誰かを傷付けていたことに気付き


声も無く涙する


小さな罪が重なり合い 


大きな痛みとなって僕を苦しめる


自業自得だと分かっているけれど


あまりにも大きすぎて逃げ出したくなる





自分を責める心の刃で


僕はどんなに傷付いたのだろう


自由に空を翔ることは


きっともう出来ない


この背の羽は


動かせないくらいにボロボロで……





だけど それでも


失った翼に悲しみ続けなくていい


自分の責任だと分かっているから


別に構わない


飛べなくなっても


僕にはまだ明日を進める足がある


どんな悪路も飛び越えられないけれど


苦しみながらも 


辛くたって


僕はこの道を歩んでいく


憎しみも悲しみも受け入れて


進むには辛すぎるこの道を――――







涙は祈り 


その瞳に(たた)えた雫は穢れなく…………





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