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幼子の叫び
幼子の叫び
哀しみや苦しみ、痛みの涙で
幾つもの争いの炎を消すことが出来ればいいのに
勢いを増していく戦火は
涙すら呑み込み
全てを燃やしていく
私はその炎を憎み、怒り、叫ぶ
許せない だけど
大きな世界に生きる
小さな私の力では
簡単にどうかすることも出来ない
―――自分が悔しい
何故 人は人と争い、人を傷付ける?
欲を満たすための戦いなんて愚かだ
人が人に与えるモノが
優しさや幸せだけなら
誰かを憎む必要もないのに
何故
人は人を傷付け続けるの・・・?
作者が思う疑問。