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紅鏡玉兎  作者: 那泉織
13/20

誰も知らない世界

今回、「ジブン・セカイ―color―」に似ているような……。

誰も知らない世界






日が暮れて暗闇に染まる部屋の片隅


太陽を見上げていたはずなのに


僕は俯いていた




心配しすぎだと分かっているのに


根拠のない不安はとめどなく溢れて…




今、この時間(とき)と空間は


僕以外の誰も知らない世界


明日を失わないために必要な


心の不安を晴らすための


誰にも教えることのない


教えたくない僕だけの世界





カーテンの隙間から刺す月明かりが


暗闇を神秘的な世界に


彩って 揺らめかせ…




月の光に似て僕の結論も揺れて


最後にまた不安を払うのに必死になる




迷いばかりの僕の心は


誰にも踏み入ってきて欲しくない場所


助けを求めればいいのに


弱いことを知られたくないプライドで


誰にも入らせることのない


入らせたくない僕だけの世界






自分が小さな人間だと知られたくないから


決して周囲に教えたくない心の奥深く


解き放つことのない閉ざされたその場所は


たった一人だけ


僕一人しかいない


誰も知らない世界








やっぱり、どんな人が相手でもさらけだせない不安ってあるような気がします。


夜になると色々考えてしまうことってあるんですよね……。




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