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本気
それから三日後の深夜。ボピくん
がいつものように海斗くんの帰り
を待っていると、電話がかかって
きました。海斗くんからです。
「ボピくん。今日から俺、根本さ
んと暮らすことに決めたよ。」
「えっ!本気なんでちゅかあ!」
「本気さ。だから君とは別れるこ
とにした」
「そ、そんなあ。クピイイイ」
「それで、悪いんだけどさあ、
ホストクラブの店長に俺が店を
辞めるって伝えてくれよ」
「わかりまちた。おしあわせに」
「すまないね。俺の荷物はいずれ
そのうち取りに行くから」
その夜、ボピくんは悔しくて朝ま
で泣き通しました。